1日目午前10;55に成田を離陸したほぼ満席状態のブリテッシュ航空は、日本海を北上し、極東のハバロフスクよりロシア上空に入り、何時間も広大なロシア上空を飛び続けた。
この飛行機は、エコノミー席でも比較的ゆったりとしていて、2回出た機内食も美味しかった。しかし座席前のTVは古く、VTR映画の日本語字幕がなかった。
眼下を見ると、すでに真っ白い雪に覆われた初冬の広大なロシアの大地が広がっていた。
大きな川では、水が少しずつ凍りかけ、蓮型の氷が浮いているのも見えた。
さらに航空機はオランダのアムステルダムの上を飛び、離陸から11時間50分後、ロンドンのヒースロー空港に着いた。
ロンドンは、日本との時差が8時間あるので、到着時はまだ14;45だった。私たちは時計の針を8時間戻した。
そこで私たちは、3時間45分後にイタリアのミラノに飛ぶ航空機を待った。
やがて同じブリテッシュ航空の小型機に乗り換えて、18;30離陸。外は、もうほとんど夕闇に包まれていた。
ミラノ・リナーテ空港には2時間後、イタリア時刻21;35分に着陸した。イタリアと日本との時差は7時間なので、時計をまた1時間進めた。
出て来たスーツケースを受け取ってから、迎えに来たバスでミラノの北50kmにあるコモに向かった。
外は真っ暗なので、あまり様子は分からなかった。
コモのホテルのツインルームは広く、インテリアが洒落ていて、さすがイタリアのホテルに来たと感じた。
ベッドに入ったのは24時近かったが、時差7時間分を足すと旅の1日目は31時間もの長い1日だったので、機内に座っていたとはいえ、やはり疲れて、ぐっすりと眠った。