「ボクセルポリゴンな日々」 - UnityでMakersとVRをつなぐ挑戦 -

Unityプログラムで3DCGアセットデータをVRや3Dプリンターで利用可能にする最新技術や関連最新情報を紹介します。

【Web3DCG開発宣言】Polygon C.L.O.U.D. (Contents Location On User Domain) プロジェクト始動!

2011年06月26日 20時20分24秒 | 3DCG
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プロジェクト略称「ポリゴン蔵人」あるいは「ポリ蔵」。

本プロジェクトは以下のアイデアの元で推進を決意するに至りました。

・・・・・

3DCGモデリングほど情熱を傾けて勉強と情報収集をしなければ出来ない趣味は無いと思っています。
その趣味を少しでも支援するための開発を進めます。
ポリゴンモデル作家さんには「ポリゴン蔵人」となってもらい、
自作のポリゴンモデルを全世界に向けて安全に公開できるようにします。

そのためにはポリゴンデータを利用者にダウンロードさせる必要のない時代を招来させます。

ポリゴンモデル作品はクラウド上に配置し、
Web上で直接モデルを表示したり各種の操作が出来るWebアプリケーションを提供します。

3DCGコンテンツでは形状データファイルに創作ノウハウのほぼすべてが記録されています。
形状データファイルをダウンロードさせるという事は、
創作したものとそのノウハウを外部に放出する事になるのです。
この意図しないノウハウの漏えいを抑止する※事が本プロジェクトの目的の一つです。

※ 後に続く人たちのために、
  あえてデータファイルを公開する事でそのノウハウを伝えて下さっている
  方々もいらっしゃいます。
  本プロジェクトではそれを阻止する考えは持っておりません。(後で詳述します)

もう一つの目的は、
3DCGポリゴン情報を直ちに見られる環境を提供する事です。

従来のポリゴンデータはモデリングツールかビュワーの助けがないと内容を確認できませんでした。
それをWebブラウザ上でJPEGと同じように見れるようにします。

3つ目の目的は、
皆が作成したポリゴンモデル作品を集めたカタログを作る事です。

世の中にこれだけのポリゴンモデルがあるのだという事を知らせる機能を提供し、
Web上の多くの人々に使って頂きたいと考えています。

そして最大の目的は、
ポリゴンモデルを作成した人が損をしない環境を構築する事です。

ポリゴンモデルデータファイルがダウンロードされて2次利用3次利用されたり、
知らないうちに販売されていたという不幸を未然に防ぎ、
作者によるポリゴンモデルの個別利用状況が把握できるようにします。


今までの3DCG形状データファイルの運用を見る限り、

「公開しなければ配布できない」

という状況によって形状モデルデータを公開された作者さんが
実際に被害にあった例も聞いていますので、
データファイルのクラウド運用は必要であると確信しています。

ということでポリゴンデータをカタログ化するだけでなく、
もう少しだけ遊べる要素を徐々に増やす方向で、
データファイルのダウンロードをしなくても
エンジョイ&エキサイティングできる環境の構築を目指していきます。


そして誤解なきよう念のため申し上げますが、

「クラウド化すればポリゴンデータファイルはダウンロード公開できなくなる。」

という制約は一切ありません。

作成者の判断でWeb上にダウンロードファイルを配置しても問題ありませんし、
コミケで売買するのもOKです。
本プロジェクトは配布方法をクラウドに縛りつけるのが目的ではありません。

ただ、今まで

「ファイルをダウンロードさせずにポリゴンデータを公開する方法があったらなぁ。」

という声に応えて推進するプロジェクトです。


本プロジェクトの今後の展開にご期待下さい。(^^)