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 本は私の人生の友・・・

『もう私のことはわからないのだけれど』

2009年07月28日 | 
著者 姫野カオルコ

全国から13人の普通の介護する人が、ふともらした心の奥をつづった掌編小説集。

『同窓会』 本多彩子(掛川市・44) 
『やきめし』 長森美智子(藤岡市・53)
『エリザベス一世』 内藤伸治(小田原市・49)
『ハッスル』 保木本ゆり(Q市・44)
『次男なのに』 水野千春(名古屋市・45)  
『衣斐さんと、衣斐さんの奥さんのこと』 匿名希望(岐阜市・22)
『年をとってよかったこと』 佐伯理恵(さいたま市・50)
『横浜なんかに住んでてすみません』 赤江朋子(横浜市・43)
『偽善者』 越智淑絵(新居浜市・47)
『ぱたぱた』 菊池典子(花巻市・44)
『スペイン語』 続木宏美(釧路市・46)
『嫁』 橋口洋子(日置市・53)
『三十六年』 コメノオ・ヒカル(大阪市・50)

著者も伯母の介護、伯母の死、病気療養を経験しているようです。
『三十六年』は、男性にしてありますが、並びかえれば著者の名前になりますね。

タレントの清水由貴子さんが自殺したとき、インタビューを受けています・・・
「清水由貴子さん、死ぬことなかったのに・・・。
欽ちゃんの番組でころころと笑っていた清水さん。
明るい笑顔の陰にはきっと辛い気持ちがいっぱいあったのでしょうね。
聞いてあげられたらよかったのにと思います。」
私もですが、姫野さんも清水さんのことがショックだったそうです。

姫野さんの長編恋愛小説『ツ、イ、ラ、ク』は、とってもとっても良かったですよ。
先日から手術のため入院しているようですが、ご快癒をお祈りいたします。
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