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三千円の使いかた/原田ひ香 を読んだ

2024-03-14 | 
こちらも話題の本。聞いたことあるなーと思って読んでみた。

⚠辛口コメントです⚠

あらすじは以下の通り。
次女の御厨美帆はクリスマスに恋人とプレゼントを贈り合うが、自分が選びに選んで贈った万年筆と明らかに釣り合いが取れないありきたりなペンダントを寄越す彼との関係に、別れの気配を感じている。
長女の井戸真帆も、愛する夫と子供に囲まれ幸せな生活を送りながらも、玉の輿のような良縁に恵まれた友人をどこかで羨んでいる。
かつて「人は三千円の使いかたで人生が決まるのよ」と教えてくれた節約上手な祖母の琴子でさえ、祖父の死後、生活費の確保のために、再び働きに出ようとしている。人生に不可欠なお金。そんなお金の悩みを、個性溢れる登場人物が一人ひとりその胸のうちを語ってゆく。
エッセイでもなければハウツー本でもない。小説という体裁ながら、読感はどこか軽やかで、帯には「知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!」と謳われている。

結構女性ブロガーさん界隈では高評価みたいだけど…

読んだ結果は、果たしてどの世代向けなんだろう…?(?_?)という感想だった。
私でも違和感を覚える前時代感というか…。(※お前はほぼヒキニーだろというツッコミは置いておこう)

と思って調べてみたら記事があった。


2017連載、2018年刊行で「読者層は40~50代の女性が圧倒的に多い」とあるから現5-60代かな?
ギリギリ分からなくはない。60代なら分かる、50後半ならギリ分かる、かな。

ロストジェネレーション世代は男女問わずどう生きていくかという所をおそらく考えざるを得なかった世代なので、それ以前をターゲットとしているのであれば分かるかな?といった感想だった。

ミレニアル世代、Z世代なんかはもっとシビアな感じな人も沢山いらっしゃると思う。
早く海外で就職できるようにしないととか、転勤についていくとかマジでないから別居したまま結婚とか。
実際別居婚は1例ではなく複数例耳にしたし、氷河期世代のとあるパワーカップルはやや別居婚(隣県)のまま子供も作って依然として別居婚のまま生活している。

ということで、若い人にはあんまり向かないのでは…?と思ったりもした。
あと女性全方位的に誰も傷つけない小説というか。
男性陣が読んだとしたら、「なんでよりにもよって男の中でも少数派っぽいのばっかり集めたん」みたいに感じる紳士もいらっしゃると思う。

こういう類の本では実話を上回る学びになるものはなく、若い人で本を読むのが苦でないのなら、私の財産告白 (実業之日本社文庫) | 本多 静六をお勧めする。

割と読んだ人の多くが名著と挙げる本だと思う。

成功体験やノウハウだけではなく、家族に対するマインド(親が死んで金が残ると思うな一切相続させない自分で身を立てろ的な)というか生き様が書いてあるので、より面白い。

というわけであまり褒めてないかもしれないけど、世代と性別によって違う感想になりそうだな、という感想でした。