それにしても、ここまで長い道のりでした。
中に詰め込まれていた半世紀分の不用品を粗大ゴミとして、市の処分場へ車で持って行くこと三回。マットレスは丸鋸で相方が切り刻む。靴やワケの分からないゴミは可燃と不燃に分けて出す。
あー、よく頑張った!
それから二人で壁を白く塗り、天井にクロスを張り、床材を敷き詰めた。
全て前の住人が亡くなる前にやるべき事だ。
私も相方も、死ぬ前に整理しておくと誓った。それがせめて残された人達への花向けだろう。
明日は私の実家の墓参り。お花を作ってもらった。
その時、花屋さんに私の着ているワンピースを褒めてもらった。
「素敵なワンピースね!」
「ありがとうございます。これ自分で作ったんですよ」
「ホント⁉️私も作って欲しいわ〜」
こんなやり取りでハッピーになれるワタシでした。