Sky from a jewelry studio---

どんな時間を生きていても、誰の上にも広がるそら。

料理のススメ

2004-08-26 01:21:32 | diary
曇りのち晴れ(涼しかった。):(現在)T/27℃:H/68% レッスンしつつ、マリッジリングのデザイン画の色付けをする。夜、ビリヤード。
こうして何日かおきでも数値で温度と湿度を記していると、確実に秋に近づきつつあることがわかります。
湿度が減ってきている。今日も日没前の空と雲は美しかった。紺色と金色、灰色。筆で引いたような雲。
(写真に撮れなくってすみません)

前回ブレスの絵(ホントに遊びで書いただけなのですが)を載せたら、あれは作らないのですか、との質問を受けました。ええ、いづれ作りたいと思っています。多分一年後くらいでしょうか(笑)。
しかし、笑ってはいられないほど、時は早く過ぎます。日々の雑用、日課、睡眠、ぼうっとしてしまう時間を除けば、与えられた時間はほんの僅かです。一年なんて、ほんとにアッと言う間です。
ここで教えることなってもう一年。それとほぼ同時に始めたビリヤードも早一年。ああそうだ。料理もまだ一年とはいかないけれど、やり始めて結構月日が経ちました。

30才にもなったことだし、女性だし、まあその他いろいろな事情もあって去年末くらいから今までほとんどやってこなかった料理を少しづつ始めだしたのですが、これが大変だけどおもしろい。
「ジュエリーを作ろうっていう人間が料理ぐらい作れなくてどうするねん!」と、師匠に言われ、そうか、そういわれてみればそうだな、と思いつつ、作ってみると失敗のオンパレード。
卵(目玉焼き)は半熟過ぎたり底が焦げていたり。蒸しものをしていて知らぬ間に空だきになっていて蒸しものが燻製になっていたり、茹ですぎる、ショウガの量が多すぎる、味が濃すぎる、苦いカレーetc…
いろいろな失敗を重ねていくうち、私が犯しがちな失敗は、火加減・味付けを迷ってあれこれしすぎるということがわかりました。あと、本に書いて有るとおりにしかできない、という弱点もあります。

でも、ふと考えてみると恐ろしいほど自分がジュエリー制作の時におかしている失敗とシンクロするのです。
火加減はロー付け(金属をロー材というものを熱して溶接する事)、味付けは、ジュエリー制作時に生じるいろいろな迷いと、仕上げをしつこくしすぎる事です。作っているときにああだこうだ迷っていると、なんだか出来上がったモノも意志をもっていないように思えます。仕上げをしすぎると、せっかくヤスリで削りだした形もだれてきて台無しです。ロー付けに関しては失敗すれば成功するまでやらないと先はありません。

いまは、料理も、彫金も、失敗したときになんとかフォローができる状態までにはなれました。
でも未だに小さくても何かしらやらかしてるんよなあ。でもでも、だからこそ「おいしい」って思える、思ってもらえる瞬間は格別にうれしいし、彫金でも出来上がったものを渡して喜んでもらえたときにはやっぱりうれしい。そこに辿り着くまでの距離をもっともっと近づけてゆきたいなあ、そしたら、一年はもっと豊かになるかもしれない。
もちろん、手間をかける、というのは時間をかけるというのとは違った意味で豊かだと思っています。

ものをつくるっていうのは、しんどいけど、やっぱりたのしい。
ものつくりをしている人で、なにか壁にぶつかっている人がいたら、何か料理を作ってみてください。
ストレス解消にもなるし、何か見えなかったことが見えてくるかも?!
(って、これを読んでる人は、みんなずっと前から料理つくってそうだな…)