深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

脳が絡んだ問題

2005-10-27 11:35:17 | 症例から考える

痛みが出るのは決まって右側、とか、左側ばかりよく故障を起こす、といったことはないだろうか。これらは、例えば骨盤の変位から起こる左右の脚長差、体の使い方の癖などが原因のこともあるが、案外、左右どちらかの脳半球の障害が絡んでいたりすることがあるのだ。

脳半球の障害、といっても、脳腫瘍とか脳梗塞のような重篤なものではない。日常生活や仕事の上で生じる、左右いずれかの脳半球の機能低下あるいは疲れ、といった程度の意味である。だからといって、「何だ、そんなものか」とバカにしないでほしい。それが、現実に上に述べたような症状につながっているケースは、決して少なくないのだ。

よく知られたこととして、
・右脳は左半身、左脳は右半身を、それぞれ司る。
・(右利きの人を基準にすると)左脳は言語機能、論理的思考を司り、右脳は空間機能、直観的思考を司る。
ということがある。

ちなみに、最近は右脳に注目が集まってきていて、右脳教育で有名な七田眞先生の本などもよく見かける(実際、私も読んでいる)が、この左右の脳半球の機能分担については、必ずしも上のようにキッチリ分けられるものではなく、左利きや日本語を話すなどの条件で多少変わるようだ。

それはともかく、臨床では、左右どちらかの側に症状が片寄っていたり、症状そのものはほぼ対称に出ているが、治療すべき反応点が左右どちらかの側に片寄っていたりした時に、この脳半球の影響を調べると、かなり高い確率で、問題がある側と反対側の脳半球に障害が見つかる。

調べ方はアプライド・キネシオロジー(AK)にほぼ準拠しているが、至って簡単。かけ算の九九をやってもらった時と音楽を聴いてもらった時、それぞれの筋力を調べるのだ。つまり、左脳、右脳をより活性化させるように持っていった時、筋力がどのように変化するか/しないかを見るのである。

なお、本来のAKでは、右脳を活性化させるのに歌詞のない曲をハミングさせるが、とっさにそれが思い浮かばず戸惑ってしまう人も多いので、ウチでは音楽を聴いてもらだけにしている。それでも、はっきり結果が出てくる。

心当たりのある人は、一度お試しあれ。
…といっても、「正しい」筋力テストの方法を知らないといけないので、簡単にはいかないか…


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アンビリカル・ショック | トップ | 「ヘルニア→腰痛」という嘘 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

症例から考える」カテゴリの最新記事