速読英語のススメ

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179)Where the Wild Things Are-英字新聞での勉強方1)

2009年11月20日 | Weblog

こんにちは

 

今日は一つの記事を自分なりに掘り下げてみようとおもいます。つまり、色々タイムスを読んでみると、よく使われる構文や表現手段など興味深いです。およそ受験で勉強するような膨大な果てしなく覚えた構文のほとんど見かけません、世界で頻繁に使われている表現は多分10構文ぐらいじゃないかと思えます。これはあくまでも私見ですが・・・でもなにしろそう多くはありません。

例えば、Where the Wild Things Are では、部分否定が使われます。<必ずしも・・・ではない><いつもそういうわけではない>の表現です。

現実には白黒つけることのできない現象や事実はこの表現が妥当です。

例: Students who are routinely dishonest at home /are not routinely dishonest at school

現実のシーンにありがちな現象等を伝えるのには必要な表現です。大人の世界には<絶対!>はあまりありませんから

この表現を自分の感覚に取り込むには、一度全文を区切り、最小単位の区のレベルで修飾語(形容詞や副詞がどの言葉に掛かっているか)までじっくりと理解し訳してみます。その後

1)何十回か音読する、(一日2-3回、10分程度)

2)分からない箇所を電子辞書で調べる、

英字新聞に出てくる語句には広範囲にわたる意味を含んでいるので、この辺をじっくり精査すると、言葉の広がりや語彙が日本語と共に身につきます。このとき日本語での意味が曖昧なら、かならず広辞苑等でハッキリさせることが大切です。

3)さら、英文から例えば代表的な表現を自分のシチュエーションを使って作文してみる、仕事や会話で活かせると想います。

何しろ疑問やおかしいと感じたら踏みとどまって勉強する、これが一番楽に文法や構文が定着する方法だと想います。一つの記事を素材として徹底的に色んな角度から取り組みます、現実に伝えようとする著者の思いは現在進行形で迫力があると想います。

3ヶ月音読を続ける、少し難しくても30回ー50回と続けると自然と身につくものです、一度文法が身につくとそれが日常会話以上の英語を使うシーンで威力を発揮します

つまり英語が生成されるー自分自身の表現として使われる、そうなると少々間違うことや表現する躊躇いは感じなくなるはずです。

なんでも教えてもらえば簡単ですが、簡単に手に入るものは大切にはしません、すぐに忘れます

疑問を持つこと→解決方法を考えること→反復しご自分のチカラに変えてください

ところでこのコラムでのthe Wild Things って何でしょう?{178)に太字でマークしておきます}

部分否定はこの例のほかにはどこで使われていますか?

良い一日を


 


178)Where the Wild Things Are  訳

2009年11月07日 | Weblog

おはようございます

秋も深まってきました! インフルエンザが流行っています、手洗い・ウガイを!

クックパッドでレシピを検索すると、にんにくを使う料理が多いですね、特に冬場は身体を温めるので風邪にもいいのでしょうね。つくづく食べ物で身体は出来ていると痛感しています。

前回の訳です、内容がある程度わかる範囲にしたら、かなり長くなってしまいました。すこしづつ要点をします。

In Homer’s poetry, every hero has a trait. Achilles is angry. Odysseus is cunning. And so/ was born/ one picture of character and conduct.

ホメロスの叙事詩イリアス・オデッセイアでは、どの英雄も特徴がある。アキレスは怒りっぽく、オデッセウスは抜けめがない。そんな風に、キャラクターと行動が鮮やかに誕生した。

In this view, what you might call the philosopher’s view(, each of us )/has certain ingrained character traits. An honest person will be honest/ most of the time. A compassionate person will be compassionate.

こんな風に見ると、我々誰もが、思想家の見方と思っているものは,我々の生まれながらの気質なのである。誠実な人はおおかたは誠実で、哀れみ深い人物はこの先も情が深いだろう。

These traits,( as they say), go (all the way )down. They shape who we are, what we choose to do /and whom we befriend. Our job is to find out /what traits of character /we need to become virtuous.

思想家が主張するように、このような特質は生涯続く。性格は、私達がどんな人物か、如何するかを選択し、誰を友とするか決める。我々の人生の仕事とは、徳高い人物になる為に必要な人格的特徴を探し出すことなのだ。

But, as Kwame Anthony Appiah, a Princeton philosopher, notes in his book “Experiments in Ethics,” this philosopher’s view of morality/ is now being challenged /by a psychologist’s view. According to the psychologist’s view, individuals don’t have one thing/ called character.

だが、プリンストン大の哲学者Kwame Anthony Appiahが著書で述べている<倫理的価値の実践>に関して、この哲学者の道徳観に今や心理学的観点から異議が唱えられている。心理学的観点に従えば、個々の人間は性格と名付けられた単一のもので成り立っているわけではない。


The psychologists say this /because a century’s worth of experiments suggests that/ people’s actual behavior is not driven/ by permanent traits /that apply from one context to another. Students who are routinely dishonest at home /are not routinely dishonest at school. People who are courageous at work /can be cowardly at church. People who behave kindly on a sunny day /may behave callously/ the next day/ when it is cloudy /and they are feeling glum. Behavior does not exhibit/ what the psychologists call “cross-situational stability.”

心理学者がこんな風に主張するのは、一世紀に及ぶ実験という知財によって、人々の実際の行動は生涯変化することのない性格が作用しているのでなく、その人の気質が状況に応じて働くからである。いつも家でいい加減な学生が必ずしも学校でそうだというわけではない。仕事に果敢に取り組む人が教会で物怖じすることだってある。天気のよい日に思いやりのある人が、次の日に曇っていて気分が落ち込めば冷淡になることだってあるだろう。行動は、心理学者が名付ける<どんな状況でも変らないもの>が現れるわけではない。

The psychologists thus tend to gravitate/ toward a different view of conduct. In this view, people don’t have one permanent thing/ called character. We each have a multiplicity of tendencies inside, which are activated/ by this or that context. As Paul Bloom of Yale put it in an essay for The Atlantic last year, we are a community/ of competing selves. These different selves “are continually popping/ in and out of existence. They have different desires, and they fight for control ーbargaining with, deceiving, and plotting against one another.”

だから心理学者は行動について異なる見方に関心を向けようとする。この見方では、人には性格と呼ぶ終生変らないものがあるわけではない。我々は内面に色んな素質がある、それは次々と状況が変化することで、活性化する。ポール・ブルームが昨年「アトランティク」に寄稿した論文で述べたように、我々は競い合う自我の集合体のようなものである。この様々な自我は絶えず個の実体からポンと出たり入ったりしている。自我は様々な欲望をもち、異なる欲望が互いに妥協したり、騙したり策を弄したりしながら他の自我をコントロールしようと闘うのである。

The philosopher’s view is shaped /like a funnel. At the bottom, there is a narrow thing called character. And at the top, the wide ways/ it expresses itself. The psychologist’s view is shaped/ like an upside-down funnel. At the bottom, there is a wide variety of unconscious tendencies/ that get aroused by different situations. At the top, there is the narrow story /we tell about ourselves to give coherence to life.

哲学者の人の性格についての考え方は、<じょうご>のような形状である。漏斗の先には性格とよぶ狭い部分がある。漏斗の上のところは、漏斗の形状があらわすように広くなっている。

心理学者の性格の形状は、漏斗を逆さまにしたようである。下の部分は広範囲にわたる意識にのぼることのない性行が存在する、それは様々な状況で、眼を覚ます。上の部分は、自分自身に人生は終始一貫していると納得させる皮相的な物語が存在する。

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ここまで、よむと漸くthe wild thingsが何か分かるようになります。どうか文中で同じ内容の語句を探してみてください。

太字下線部の文中の句が、手を変え品を変えthe wild thingsを説明しています、それは私達の意識しない欲望や性行を表しています。それが意識せずにcontinually popping/ in and out of existence. ということですとても生き生きとした表現ですね~

最後の部分は図に描くと、。哲学者は性格をどう見るか?心理学者はどう見るか?すっきり理解できます。文を図にする結構面白くて役立ちます

では秋のよい一日を