孤島の迷宮

日本国の自由と繁栄を願うブログ

SEALDsは26万の県民票を無視するのか?

2015-11-06 23:11:41 | 政治
SEALDs、辺野古埋め立てに抗議「民主主義を否定」

ふとそんな事を思った。この連中は少数派の意見にも耳を貸すべきだと言ってなかったっけ?
あれは嘘なのか?もっとも26万という実質の賛成票は決して少ないと思わないし賛成派が
少数派だとは思いませんけどね。

そもそも移設反対が民意だとするなら普天間基地もそのまま固定化するという事なのだが
彼等はその方が良いと思ってるのだろうか?まぁ多分それも反対なのでしょうけど。

よく反対派は基地を全部無くせば解決すると言っているが話はそう単純なものではない。

憲法9条があるにせよ日本国政府には国防の義務がある。そして沖縄は国境の島で
重要な拠点でありシーレーンがある。そしてさらに日本はアメリカと同盟を結んで
共同で日本防衛を行っているのでこの件に関しては
日本政府だけでなくアメリカ政府も関係してくる話だ。という事は相手がある
話なので反対一辺倒だけでは何も解決しない。

もちろん沖縄だけに基地を集中させるべきではないという事は誰でも思ってる事だ。
だからこそ基地を分散させる必要があるという事で日米両政府は沖縄にある基地機能を
県外や国外に少しずつ移しているのだ。もちろん抑止力を維持しながらである。

それでも沖縄からすべての基地が無くなる事はない。国防を考える上で
軍隊のない島は侵略されるだけだ。それは既に歴史が証明している事実である。

その事は沖縄県民もわかっているからこそ
前回の知事選挙で辺野古への移設賛成派の仲井眞前知事に26万票もの票が入ったのだ。
県民すべてが反対なら誰も仲井眞知事には投票しない筈だ。お金でつられている人が
いると反対派は反論するだろうが、26万人すべてがお金につられていると考えているのなら
それこそ賛成派を馬鹿にするような話である。賛成派もしっかり考えた上で
さらにいろんな思いで投票した筈だ。

そして現知事が今のまま強硬に移設に反対するのなら、妥協案を政府側に提示する必要がある。
でなければこの問題はなかなか解決しない。それどころか引き続き普天間基地は
固定化され続けるのである。それは賛成、反対、両派にとって最悪な結果なのだ。

反対派が訴えているような
普天間基地だけを一方的に閉鎖するという選択肢は現状ではありえない。
何度も書くが政府には国防の責任があるのだ。対案を提示しない限りは移設に積極的な
安倍政権が仮に倒れても移設作業が中断する事はあっても撤回は絶対にありえないのだ。
それは県外移設を主張していた鳩山政権の方針転換から見てもあきらかなのである。

そもそもこの問題は普天間基地が街中にあって危険だから
移設させるという話だった筈。その事を考えれば政府だけでなく沖縄県側も
真摯にこの問題に対処しなければいけないという事は誰でもわかる筈だ。

そして普天間基地が固定化されて困るのは基地周辺に住む人達だ。SEALDsは
この問題に突っ込むのならしっかりとした解決策を提示しないといけないし
単に反対するだけなら基地周辺の住民にとっては迷惑な話なのである。

国の政策の中にはベストな選択肢が必ずしもある訳ではない。時には妥協も
必要な時がある。この問題はそのうちの一つだ。僕も何度も書いているが辺野古案が
ベストだとは思ってない。出来れば平時だけでも自衛隊が対処できるように
すべきだと思っているがそれでも今の安全保障環境を考えると時間がかかる話なので
得策ではないと思う。(それでも辺野古案と並行して自衛隊強化は考えるべきであるけど)
だからこそ今の案でやる以外、解決方法はないと考えてる。

とにかくSEALDsだけでなく反対派はきちんとした妥協案を提示しないと駄目だ。
妥協案を出さない限り、国は今の現行案でやる。それだけだ。