心身徒然話

治療家から観た心身や日頃感じた事柄を書きとめました。
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突然、物が二重に見えるようになって。4

2021-08-17 10:29:24 | Weblog
    複視とは物を見たときに1つのものが上下、左右、あるいは斜めなどにずれてダブって二つに見えることがあり、これを複視と言います。複視が起こると、たとえば道路の白線が2本に見えたり、クロスして見えたりします。複視は片方の眼球の動きが悪くなって、両眼の視線がずれた時に起こります。
 複視に気が付いた場合、片眼を隠して、左あるいは右眼だけで見てみることが重要で、片眼を隠しても変わらない場合は「単眼性複視」といい、乱視や白内障など眼に原因がある眼科の病気です。一方、両眼では二つに見えるが、片眼で見ると一つに見える場合は「両眼性複視」といいます。私は後者なので、両眼性複視について記します。
 関心のある物を正確に見るため、人は眼を動かしますが、このとき、両眼は無意識的に共同運動を行い、左右の眼の像を一つに融合します。複視は、この眼球運動に障害があると起こります。
眼球には6個の眼球を動かす筋肉(眼筋)がついていて、それらの筋肉を、動眼神経・滑車神経・外転神経という三つの脳神経が動かしています。そして、左右の眼球は、脳幹の神経細胞と神経路により巧妙に共同運動が行われます。そのため、眼筋、脳神経、脳幹が障害されると複視が起きます。つまり、複視はこれらに障害があることを示しているわけで、私の場合、打撲などの外傷もなく突然両眼性複視が起き、目の神経の病気の可能性が考えられるので、早めに頭部の検査の出来る脳神経外科、神経内科を受診した方がいいということでMRIの検査をすることになり、神経内科ではあらゆる原因の可能性を考えて通常容器2~3本のところ7本も採血をし血液検査にまわしました。つづく

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