「新人の時間外勤務手当て」
私が時々お邪魔しているブログ
(オペナース養成講座)の中で取り上げられていた問題です。
ここで私見を少し・・・
今から○十年近くまえの自分の新人の頃を思い出して見ました。
やはり当時の私も、数ヶ月は時間外勤務申請は
していなかったように思います。何故だったのか今ではあまり
記憶が定かではありませんが、この程度の働きで、
『お給料を貰っていいのかしら』という気持ちが強かったことは
記憶しています。「時間外をつけてはダメ」と言われた記憶は
ありませんが、つけるときは皆一緒に先輩たちがつけていてくれたように
思います。
当時は付属の専門学校にはいわゆる「お礼奉公」なるものがあり、
学校の授業料や寮費、食費を免除する代わりに、
実習した病院で、必ず1年以上働くという規則があり、
働かない場合は、卒業時に、授業料その他を支払うという規則が
私の学校にはありました。
そんなわけで卒業と同時に、
その病院への就職が決定していたわけですが、「学ばせてもらった病院」
という意識が強すぎたのか、いきなり
実習生から職業人としての責任を追うことになり、
かなり戸惑ったのは事実です。
そんなこともあって、しばらくは
残業なんてまだつけるべき時ではないと
自分自身でも判断していたように思います。
同級生たちとも当時は、「こんなんで給料貰っちゃっていいのかなぁ~」
なんて話していたくらいですから。
当時の先輩にこんなことを言われました。
「お給料って言うのは、自分が働いたことに対する見返り。
今、給料をもらってしまってよいのかと思うことは
その程度の働きしかしてないということ。今の気持ちを大事にしなさい。
自分の看護という仕事に対しての 見返りなんだから、
恥ずかしくない看護をしなさいね」
今の若い人達がどんな感覚を持っているのかわかりませんし、
時代も変わりつつあるので、労働条件や給料、手当てや権利に
関しての考えも少しづつ変わってきているように思います。
でも、言える事は、給料をもらうならそれに見合うだけの働きを
しなくてはいけないという事。
新人なら当然ある一定のレベルに達するまでは
本人も周りも努力が必要です。そのレベルに達するまでは、
自己学習も必要かと・・・
去年オペ室に移動して私もいろんな意味で相当な努力をしました。
寝る時間を削って復習&予習もしてきました。
でもそれは、もちろん仕事を早く覚えなくてはという思いと、
今の給料に見合うだけの働きができていないと判断したからです。
義務を果たさず権利ばかりを主張していては本末転倒。
当然のことながら、しばらくは残業の申請はしませんでした。
しかしながらこれはあくまで私の個人的な考えで、
他人に強制するつもりはありません。
でもやはり看護職という職業が、そういう面では非常に
恵まれているように思えます。
でも少しだけ、謙虚さをもてるようになれば、
いいなぁ~とも思います。
残業に関しては、申請をどうするかという問題だけでなく
合わせて、どうしたら残業を減らせるかという問題定義を
していかなくては、根本的な解決にはならないような気がします。