Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Great British Weekend

2017-12-10 21:02:00 | イギリス


六本木ヒルズでこの金土日と開催された英国イベントに行きました。

会場の「アリーナ」は、よく映画のレッドカーペットも催される所で、このクソ寒いのに、野外。アイドルグループでも有名な「けやき坂」に面していますが、映画のプレミアもよくある映画館「TOHOシネマズ六本木」入り口のフロアからも降りていけます。上の写真がその眺め。

階段を降りてフロアに着くと、ユニオンジャックのガーランドとベントレーが目の前に迫り「おお、ブリティッシュ!!」と気分がのってきました(笑)。



フロア中、私もみんなも大好きな英国ブランドや英国キャラが溢れ、360度ブリティッシュなんですが、今思うと、このダブルデッカーの中でも古い車種であるルートマスターに1番愛着を感じました。



テリアがかわいいバッグブランド「ラドリー」とのコラボで展示されていて、テリアツリーと呼ばれるオブジェの横に停車、中にもラドリーのPOPが飾られてました。



2階席には自由に入ってフィッシュ&チップスなどを食べられるので、くつろげます。テーブルが加えられ座席が向き合わせに配列されていました。私は最後部の席に座ったので、そこはロンドンで何度も乗ったのと同じ・・・娘と待ち合わせていたのですが、彼女が遅れたので私は同じ席に延々と座り、ロンドンでも遠くに行くにもよくバスを利用(電車より安い)して延々と座ったなあ・・・と当時の日常がフラッシュバックしました。



さてBBCのブースではAXNミステリーチャンネルが英国ドラマのキャンペーンでマダムタッソーのベネさんを起用、Dlifeが「ブリティッシュ・ベイクオフ」の放送開始キャペーンで料理番組にちなみ、イギリスのカップケーキ「ローラズ」とコラボしたケーキをプレゼントしていました。

私が行った夜にはもうケーキは終了していましたが、ローラズカップケーキのお店は六本木ヒルズ内にもあるので、どうしても食べたくなったら買いにいけます。



10頭のパディントンはフロア中央で円陣を組んでおりました。大勢の人が一緒に写真を撮っていて、パディントン大人気でよかった。



こんなインスタボードも。



あと私たち母娘がもう一つ好きなのはこの「ミスター&リトル・ミス」の絵本シリーズです。娘が小さい時に何冊も集めていたのですが、今はもう年下のお友達に譲ってしまってもう手元にはありません。娘も懐かしそう。嬉しいことに、ブースの前で写真を撮った人には絵本が1冊プレゼントされました。



テントの中も、イギリスの子供ワールドが満開で懐かしかったです。



六本木ヒルズからの帰り道、東京タワーがクリスマスカラーにライトアップされてるのが見えました。私の職場は今、東京タワーの麓にあるのでさっきまでいた所、イギリスと東京を同時に感じた不思議な夜。



この他にも、スコットランドのお菓子メーカー「Tunnock's」のブースも出ていまして、私はそこのTea Cakeが大好物なのですが、ブースにあったのはウェハース。思わずお店の方にTeaCakeのことを尋ねましたら、あれには巨大なマシュマロが入っているため空輸が非常に難しく輸入許可が下りてないとのことでした。

残念ですが、この第1回目のThe Great British Weekendはご家族連れも、カップルも女子同士も、そして私たちのようなオタクも、みんなが楽しめるようなバランスの良いイベントとして成功したのではと思われますので、ぜひこれからも回を重ねていただけたら、TeaCake日本デビューも夢ではないと期待しております。

Howards End 3~4完結

2017-12-07 00:00:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


1~2に引き続き、興味深く後半3~4を見ました。

映画が好きだったので、どうなるかと思ったら、今やすっかりドラマ版の方がもっと好きに。

物語も後半かなりドラマチックに。


ネタバレあらすじ


マーガレット・シュレーゲルの婚約者ヘンリー・ウィルコックスの末娘の結婚式に、ウィルコックス情報により経済的により苦しくなったバストを連れてヘレンが抗議に来てしまった。そしたらバストの妻ジャッキーはなんとマーガレットの夫ヘンリーの元愛人だったことが発覚・・・!

それを許してマーガレットはヘンリーと結婚。

ヘレンはそれ以降ドイツに雲隠れして姿を見せなくなって数ヶ月。

心配したマーガレットがついに数日帰国したヘレンと会うと、彼女は妊娠していたのだった。ヘンリーはそれを知るとヘレンを許せず、マーガレットに「私はあなたの過去を許したのに、あなたはヘレンの過ちを許せないのか」と問う。

ことの仲裁をヘンリーから託された長男チャールズ、マーガレット、ヘレンが対面していたハワーズ・エンドに、ロンドンからヘレンを訪ねてバストが顔を見せる。激昂したチャールズに攻撃されたバストは本棚の下敷きとなり、チャールズは過失致死の罪で逮捕される。

長男が罪人となり全てを打ち砕かれたヘンリーは、家族会議で自分の死後、ハワーズ・エンドをマーガレットに残すと子供達の了解を得る。マーガレットの死後には彼女の甥、ヘレンの息子に相続されることも。


という、権力と金を持った男達とその家族が、将棋の駒にもカウントしないいち庶民に自分のとった判断と行動の結果、破滅に追いやられて信じきっていた価値観を壊されるというお話だった・・・と思います。

思います、というのは人によってとり方も違うのかなとも思いましたから。

ドラマ版がいいな!と思った点は、

バストとヘレンの関係は描かず、マーガレット、ヘンリーに主役を絞ったこと。
その割にマーガレットの弟、かわいいティビーの出番とセリフはたくさんあったこと。

ヘレンは同情心の強い良い子だけれど、よく考えたらドラマの冒頭でウィルコックスの次男ポールともキスをして大騒ぎしてしまった軽率さがあるので、そういう意味ではヘンリーは災難であったなあ。

ティビーは、中国語を学んでいたけど、あれはドイツとイギリスが戦争に入る雰囲気の中、自分の血筋をはるかに超えた地域に興味を寄せるというのは前途が楽しみな子でした。あの時代はヘンリーも次男ポールもアフリカなどの植民地で財をなしてはいましたが、現地の言葉を学ぶ人は少なかったと思います。

映画ではハワーズ・エンドの庭の木に豚の歯が刺してある、という迷信というか風習があったような木がするのですが、そういうのも出てこなかったので、人間に集中してドラマを楽しめたかも。

大騒ぎの中生まれてきたヘレンとバストの息子が成長して、家は相続するけど父無し子として、強い母と叔母に守られながらどんな生活をしていくのだろうと想像してしまいます。



余談ですが、このシュレーゲル家が借りていたロンドンの家は、私のかつての生活圏にありとても懐かしかったです。

場所はエンジェル駅の近く、サドラーズ・ウェルズ劇場の裏手で、小さなかわいいお店も近くにあり、このスクエアの真ん中に教会を含む公園があります。その一角に児童遊園があったので、育児中の私はよく子供を連れて遊びに来ていたのでした。ロンドンはこんな都会の真ん中で100年前設定のロケができるなんて恵まれてますね。


星のローファー

2017-12-06 00:00:00 | アレクサ・チャン
久しぶりに高級な靴を買いました。たぶん今年初めて。



ここ最近ずっとスニーカーかブーツを履いていて、夏にピンクのパンプスは買ってはみたけどそれはプチプラで、

このお星様のバックルがついた「ALEXA CHUNG/アレクサ・チャン」のベルベットの靴は一目惚れだったのですが、お値段も立派なので買うことはないだろうと思っていたのです。

それが最近はやりの「ブラックフライデー(アメリカの感謝祭の前の金曜日)セール」というメールが来て、「もしやあの靴も?」と見てみると、40%オフになっているではありませんか。それでも安くはなかったのですけど、"$200以上は送料無料"というのを発見して私のハートには物欲の炎が灯りました。セール価格でちょうど$200強だったのです。

なんとDHL(国際宅急便みたいなもので、最速)で4日間くらいで到着!



ダンボール箱の中には薄緑色の素敵な靴箱が。



ロゴテープのついた靴袋は片方ずつ入れるサイズになってます。



靴の上の部分がベルベットで、内側と底は革製です。

どうしよう、贅沢で心がポカポカしてくる・・・



このローファーを履くには黒いワンピースか、同じベルベット素材のパンツがいいですよね〜。でも特別な日のためにもう少し降ろさないでおこうかな。


ところで余談ですが、

オンラインショップには"$200以上送料無料”とドル表示なのでアレクサはNYに住んでいたこともあるのでこのブランドはアメリカベースなのかな?と思いつつ注文したら、納品伝票を見ると発送元はUKでした。商品の値段表示もドル立てになってるのは私のIPアドレスがUK国外だからなのかな?

どっちしてもDHLが無料なんてありがたいことです!

この出費(£160.33)を補うため、しばらくお弁当作りに励むことにします。


ヘッダ・ガーブレル/ナショナルシアター・ライブ

2017-12-05 18:38:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


ヘッダ・ガーブレルという主人公は嫌な女なのですが、演じた俳優ルース・ウィルソンが魅力的だったのと、イーヴォ監督の演出がシャープでクリーンなためドロドロな雰囲気になりすぎず、悲劇が重く心に残らずに済みました。

舞台は、つい最近「東京芸術劇場」で見た「オセロー」のように、舞台の壁自体がむき出し?!と一見思うような壁で三方が囲まれていましたが、実はそれがセットで、

新婚で買った広いアパートだったのでした。

休憩の時に監督が「ロフトだったかもしれないし、未完成のアパートだったかも」と言ってましたが、白い真四角の空間にピアノとソファがあるだけ。

物語はそこでのみ展開し、ヘッダという女が自分以外に何の興味もなく、しかもその自分もそのアパートのように空っぽだということがとてもわかりやすかったです。

しかも大きな窓はいつもブラインドがかかっていて、ラストの演出に至ってはすっかり心を閉ざしたことが窓でも表現されていました。


もともとこのイプセンによる劇は1891年初演という、ヴィクトリアンな時代に書かれたものですので、ブルジョワの、将軍の娘が、しかも結婚したばかりで暇を持て余すのは珍しくもなんともないことだったでしょう。

幕間のインタビューで監督も、「時代劇のままでは自分も見たくない」と言ってましたが、今は家族が裕福な女性であっても、イギリス王室やアメリカのファーストレディのように世の中に出て何かを表現している世の中なので、ヘッダのように何もしない女性というのは、100年前ならいざ知らず、不満だらけで生きててもどこにも同情の余地はないと思えます。

ヘッダは善良で懸命に生きている夫や友人を軽蔑し、元恋人の足も引っ張って自分と同じ不幸に引きずり込もうとします。

そんなひどい女なのに、天真爛漫で美しいので憎めないキャラをよくルースは演じていました。シルクのスリップに黒いガウンを引っ掛けて時々黒いヒールの靴を履いてカッコよかったです。

なんとなくイギリスの白人女性で別に何も特別な才能や美貌がなくても家庭で姫育ちして、偉そうな人がいることを思い出しました。日本では男性にそういう人がいますね。西洋では反対に女性がなりがち。


ところで、今回の配役ではヘッダの夫で研究者のテスマン役の人がなかなかチャーミングだったのですが、ベネディクト・カンバーバッチも演じたことがあるのですよね。

実は私はそれで「ヘッダ・ガブラー」という劇を初めて知りました。ヘッダが愛してない研究にしか興味のない男に、ベネディクトさんぴったりだったろうなーっと想像してしまいました。


あと、ラストの方で効果的な仕事をするこれ、



スクリーンで見てジュースかと思ってたら、ブラッディマリーでした。

そうですよね。ジュースじゃあの場で理解不能でしたもの。

パーティーで女の子に話しかけるには

2017-12-04 22:20:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
1977年、ロンドン、パンク!ということで!

こう言う ↓ 映画だ、わ〜〜んロンドン!



と思ったら、

こう言う ↓ 映画だった・・・・



わお! ギャラクシー・・・

って感じでした!!

ニール・ゲイマン原作を元に、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督なんですからそうなんですが、

主人公のエンは確かにパンクな少年でしたが、ロンドンパンクの青春よりも、

宇宙人たちの異様さの方につい気を取られてパンクが普通に見えてしまいました。

いや、ある意味パンクは地球人だから、普通。

でもエル・ファニングは宇宙だろうがなんだろうがやっぱり妖精ちゃんで、

しかも実は彼女は身長が高いのでパンク少年の服を着てもとっても今風に可愛いのでした。

異様な宇宙人のルックスは、ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー2の、全身金箔星人のようなマネキン風なところもあれば、

その中には、「シャーロック」のビリー役トム・ブルックや、「ドクター・フー」や「ナショナルシアター・ライブ/真夏の夜の夢」に出てきた茹で卵みたいなマット・ルーカスもいるんです。

で普通にしてても濃ゆい彼らがビニール製衣装を着て、元祖テクノポップバンド「クラフトワーク」や「ディーヴォ」のような無機質な表情で組体操みたいなことをするんですから。

でもラストがとってもステキで、エンのことを好きになりました。それまでは彼の魅力を見つけられなかったのですけど、終わり方で大逆転です。

ところで、お話の舞台は、ロンドンはロンドンでも、東京で言ったらもうちょっとで千葉か神奈川というような中心ではない地区で、

まだ高校生くらいのエン達は地元のパブやスタジオみたいなところで地元のバンドのライブでパンクを爆発させていました。

そこにはメジャーレコードレーベルの営業マンなどが新人発掘に来ていたりして、決して全くのど田舎ではないのですけど、

当時のロンドン中心地のような都会感もなく、やはり地方都市の閉塞感があり

そこへ突如の宇宙人軍団ですから(笑)

あとクロイドンってその昔、10年前まではイギリス内務省があったんです。

日本人を含む外国人にとっては、ビザの更新や変更などの手続きに行く場所で、それが中心から遠い上に、ビザが望み通りに発給されるかどうかは全くもって役人の判断によるので、イギリス滞在を望む外国人にはほぼ裁判所か何かのような嫌なところでもありました。同じ条件の書類を提出しても、もらえるビザの期間が違っていたり、下手するともらえなかったり。