Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

時空刑事1973ライフ・オン・マーズ

2016-08-12 15:36:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


日本版DVDの写真があまりに70年代ぽかったのでアップしてしまいました。おそらく帯でしょうけれども、情報モリモリでスタイリッシュさの欠片もない可愛らしさ(苦笑)。海外作品を売るには「わかりやすさ」が大切なんだと聞いたことはありますけれども、DVDに関しては、知らなかった作品の帯を見て購入につながるって確率はどれだけなのか・・・それともその僅かな確率にでもすがりたいくらい売れないのか・・・だって、ごめんなさい、私もレンタルで見ちゃいました!!

実を言うと、70年代設定に惹かれて数年前にフールーで数話見たのでしたが、16話もあるので何となくダラダラしていたら配信が終了していたんです。でも、同じ制作チームの新しいBBCドラマ「The Living and The Dead」をコリン・モーガン目当てに見たらあまりにも面白かったのでこっちも見なくちゃ、と他のネット配信もなかったのでDVDレンタルで見ました。レンタルも配信に慣れてしまうと円盤を借りるのが衛生上抵抗を感じるようになったりして、それ自体もタイムスリップ感覚でした(笑)。

全16エピソードを見終わる頃には、特に好みでもないジョン・シムの顔やジーン警部のヤクザっぷりにも耐性ができ、ラストのタイラーの決断にじーーーんと切なさにどっぷりと浸かってしまいます(さっき見終わったのでまだ現在形)。この最終話の急展開と、ハッピーエンドなのかそうでないのかの二重性が「The Living and The Dead」と共通する点で、もっと言えば、そこを見たいがための15話分のプロローグを見たような気分です。

それは多分ジーン警部的な血と暴力の世界に弱いので、それを見なきゃならないのが多少拷問だったので、逆にあの熱血デカの世界が好きな人にはその部分も楽しめるのでしょうね。でもストーリー上、冷静な21世紀のタイラー警部と前時代的なジーンのバディぶりがこのドラマの見どころでもあるので不可欠ですね。

別の見どころは、1973年のタイラーの両親や恋人の家族が、21世紀のタイラーの心の傷を癒す存在として現れるところでした。タイムスリップの醍醐味です。

でもそれで単純に過去と21世紀の世界が繋がらないところがこの脚本のユニークなところでした。

脚本にメッセージはないと直感を感じながらも、メッセージを受け取ってしまうようにできているのもこの作家達の作品の面白さかと思いますが、「The Living and The Dead」と「時空刑事1973ライフ・オン・マーズ」、両方ともパラレル・ワールドを描きながら、「TLATD」は「どの世界も裏かもしれない」、「1973」の方は「どの世界も本物かもしれない」という真逆のメッセージを私は受け取りました。見る人によって違うとは思いますので他の方の感想も聞いてみたいところです。

あと、ヒロインとの関係も可愛かった。今では警察で女性が普通に働いているのが英国だと「ロンドン・スパイ」などを見たら思いますが、70年代には今の日本の女性くらいの地位の低さだったんだなと、差別されてもセクハラ発言にもめげずに勤務するアニーを見て思いました。そのアニーが最初からサム・タイラーに好意を持ていたにもかかわらず、簡単に二人の関係が発展しないところが好きでした。

女性刑事と、あと黒人の刑事も登場しましたがあからさまに差別発言も受けてました。70年代は過渡期だったんですね。黒人刑事だけでなく、インド人容疑者というのも出てきて、アジア人をスキンヘッズのナショナル・フロントが攻撃するというシーンもあり、知識としては知っていたことの現場を見ちゃったような気がしました。シリーズ2まで16話もあったから色々盛り込めたんですね。

「The Living and The Dead」は秋に日本でもAXNミステリーで10月放送予定ですので見られる方が増えるの楽しみです。コリン・モーガンのファンが増えるかも♡



従業員パーティー

2016-08-10 21:40:00 | いろいろ
職場で年に1回、元旦以外に全館閉めて従業員のパーティーが行われています。そこで表彰式(外資なので全然堅苦しくなくやたら盛り上がる)フルコースの食事、抽選会が恒例で、今年はドレスコードがミュージシャン、そして有志によるリップ・シンク大会がありました。

実はコスプレ好きの私はデヴィッド・ボウイが亡くなった年の追悼としてボウイに決定、顔に稲妻を描いて衣装はまあジャンプスーツならそれっぽいかな?と通販のセールで70年代風のワイドパンツのジャンプスーツを買いました。そしたら何と?!それが不良品で、上身頃とパンツ部分が90度ずれて縫われていたのです。つまりズボン部分が左右ではなく前後に分かれているという・・・しかし海外だし日程は迫るしで、もうそれを交換するチャンスはない。。。

そこで自宅にあったメタリックな生地を思い出し、急遽、作ることにしました。ボウイ風の服を?!

形の参考にしたのはこれ。



パターンは持っているジャケットとパンツを紙に写してとりました。何と持っていた生地でギリギリ用尺が足りた~



スパンコールテープも持っていたので肩の飾りとしてつけてみました。
ジッパーだけはなかったので購入。
ジャンプスーツだとトイレが面倒かなと、上下に分けました。



そしたらちょっと上が短くてヘソ出しになってしまいました・・・
ポーズしてみたけどなんか手が上の写真と逆だったわ。



私としてはこれを縫っただけで自分のパフォーマンス終了って感じで、口パクのリップ・シンクステージには出ませんでしたが、他の出場者の楽しそうな姿を見たらやっぱりやればよかったかな、と思いました。でもボウイは特にアクションはないから難しい。
ステージパフォーマンスするならフレディ・マーキュリーの方がわかりやすくていいから一生のうちに次のチャンスがあればフレディにします^^;

ステージも面白かったしお食事も美味しかったけど、衣装以外のもう一つのトピックは、抽選で「台湾旅行」が当たったのです。日本の公開が遅い映画を見たい時に、台湾行きたいと思ってましたが、こんな形で手に入るとは・・・!

と思いましたが、NY行きで母に怒られたし、母にプレゼントしようかと思っています。


NY 町の感想

2016-08-08 21:02:00 | 異文化
もう帰国して20日間ほどになりますが、最後に町の感想でこの旅の記事の締めくくりをしようと思います。

実はNYは3回目だったのですが、全く初めて来た場所のような感覚でした。最後2001年に来た私は、シングルのキャリア・ウーマンが出張としてNYファッション・ウィークのため、まるでSATCのように(?)おしゃれなブティックや美術館、ファッション・ショーにサロンなどに行ったのでした。

それはそれで身の引き締まるような(寒い冬でしたし)緊張と興奮もありましたが、今の私は最新のファッションよりもオタク生活をいかに充実させるか、が第一優先ですので、劇場に3回行けたからあとは東京やロンドンでの日常をNYでもやる、ということで幸せなのでした。

旅行で都会を歩くと、土地勘がないため足が棒になるほど歩いてぐったりします。そこで今回のNYではバスも使い、にわかニューヨーカーになれました。マンハッタンは縦移動には地下鉄があるけど、横移動にはバスが便利。そしてバスも見つからないところは当然歩きます。

私は東京を歩いても「古いもの」に惹かれるので、ここNYでも歴史を感じる建物を見ると嬉しくなりました。



ヨーロッパ風の町並み。



↑ イギリスみたい ↓
下は紳士のグルーミングのための理髪店。



で、NYらしい摩天楼もこんな「サックス フィフス アベニュー」の裏手のひっそりとした色合いのない部分が好きだったりしました。20世紀初頭の雰囲気かな。



「プラザ・ホテル」のホテル部分とフードホールをつなぐ廊下にディスプレイされた歴代VIP顧客の資料。↓



でも歴史に浸ってばかりじゃないの。ありました、オタクの殿堂「Forbidden Planet」のNY店。残念ながらアウトランダーのジェイミーのPOP人形はなかった・・・フランクはいっぱい残ってたけど。あとハリーポッターのニュート・スキャマンダー先生も入荷しているかと探したけどまだでした。



あと写真は撮り損ねましたが、仮装用品専門店の「ハロウィーン・アドベンチャー」という店に行きました。会社のパーティーが明日あるのですが、ドレスコードがミュージシャンなので何かないかなぁと。残念ながら欲しいミュージシャン衣装はなかったけど、何とドクター・フー用品もいくつかあって、マット・ドクター用の衣装のXLサイズがセールになっていました。ちょっとお財布に手が伸びかけたのですが、アメリカのXLサイズマットってマットじゃない!と我に返って諦めました。

それから、娘のお土産のためにナイキ・タウンというナイキのデパートみたいな店に行きましたら、1階はこのようなバスケットボールのセットとパフォーマーがいるだけ、というコンセプチュアルな店でした。商品は2階以上にあります。このあたり東京を思い出します。



そして、私のかなりのお気に入りの写真はこれです。地下鉄のエスカレーターの入り口頭上の案内板。ポップで可愛くて思わず「はい!」と心の中で返事をして地下へと降りて行きました。



NYは欧米の代表的な都市ですが、ヨーロッパの都市と違うのは自分が外国人だという意識をしないということでした。ヨーロッパにはそれぞれそこの秩序があって、そこの空気を読みながら振舞うことを無意識にするのですが、NYにおいては東京にいるときとほとんど意識が変わりません。観光客が多い場所でのみ、狙われないよう緊張しましたけれど。

それと、東京と似ているなあと思ったのは世界中のいいものを最高のプレゼンテーションで売っていることです。「イータリー」というイタリアの食材専門大型店は、これはイタリア人が見たら驚くだろうなあという洗練と贅沢の空間でした。イタリアは義理の両親が住んでいるので私も何度か訪れたことがあり、ローマ、フィレンツェ、ベニスなどの都市にも行きましたけれど、イタリアの店は今でも家族経営の個人的な空間が多く、モダンなデパートには一流品はあまり置いてないのです。最高のものは個人の店にあるのです。

イタリアだけでなく、例えばパリの「ラデュレ」だって地味で重厚なサロンですが東京の銀座店のサロンはロココ調のインテリアで、日本人のフランス貴族趣味への憧れをドッキングさせて本家よりも本物らしい雰囲気。日本製のオリジナルグッズもセンスも質もいいですし。

そういったヨーロッパの文化を独自の視点で紹介&消費するパワーが東京にはあると思っていたのですけど、その大先輩がNYなんだなぁと感じました。



NY トラムウェイ

2016-08-04 21:44:00 | 異文化
5泊7日の旅は、到着日と出発日は移動がイベントとなるので現地での活動時間は正味4日間でした。展望台のある高層ビルには行かなかったのですが、マンハッタンとルーズベルト島を結ぶトラムウェイから、マンハッタンとイーストリバーを見下ろすので面白かったです。

ドラマ「ホワイトカラー」のロケ地にもなったとのことですが、残念、見てません。私がマンハッタンと聞いて連想するのは、スタークタワーで、アイアンマンの歴代スーツやジャーヴィスが格納されているかと思うと嬉しいけど、私が行ったのはマーベル・ユニバースじゃないし(笑)。

これ


では、こちらユニバースのトラムの旅レポです。

この駅はルーズベルト島側。クイーンズボロー橋と平行に設置されています。今、マンハッタン側からトラムが到着します。



乗り場から到着のトラムが降りてくるのを待つ。



キタキタ!さてどの場所に乗れるかシュミレーションする。窓際じゃないと。



出発してルーズベルト島を振り返った景色。川向こうにクイーンズが見えます。高層ビルはありません。高さはほぼクイーンズボロー橋と同じ。



今、川の上です。橋の向こう、右にマンハッタン、左がブルックリン。



川からマンハッタンの上に入りました。



まだクイーンズボロー橋よりもかなり高いです。橋のたもとはマンハッタン、ビル群!



写真や絵で見たような光景に自分が入っていくの不思議です。



ああ、地面が近づいてくる。3次元から2次元の世界への到着。



とこんな感じの、一種の空の旅でした。
この後、降りてからバスに乗りました。
トラムもバスも、あまりガイドブックに載ってないのでお上りさんとしては行き当たりばったりなんですが、1週間乗り放題のメトロカードが使えるので楽勝です。$31はかなりお得。東京メトロ&都営地下鉄1日乗車券は¥1000でバス乗れないですもん。NYメトロカード、優秀!