Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

The Wars of the Roses:1.Henry VI 1

2016-05-12 17:06:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
The Hollow Crownシリーズが英国BBC2で始まりました。日本でもhuluで今月下旬に配信予定とhuluさんからのメールに書いてありました。楽しみですね。



シェイクスピア没後400年ということで世界的に作品がフューチャーされている今年は、去年までのように「ハムレットを見る数ヶ月後までに原作を読む」などしている余裕もありません!

本来ならば予習などせずとも、ビルさんことシェイクスピアは舞台で上演するために戯曲を書いたので、劇を聞けば原作を読むことと同じなんですよね。ところがシェイクスピアの英語は私には聞いても読んでも難しいので、もうズルしてあらすじだけを読んでドラマを見てしまいました!

The Wars of the Roses(薔薇戦争)の1作目は「 Henry VI / ヘンリー6世 1」

良き美しき王であったヘンリ-5世の死後から始まります。ヘンリ-5世の弟であるグロスター公はなんとダウントンの伯爵様=ヒュー・ボネヴィル!



ううーん、ちょっと待った、前シリーズのホロウ・クラウン1のヘンリー5世で、トムヒ王子が戴冠するとき王の弟達は皆少年だったはず。ヘンリ-5世は35歳で亡くなったのに、弟がなぜすでに伯爵様の年齢なのかがミステリー・・・

ともかくヘンリー5世の亡骸から嘆きの王冠を外したのがグロスター公で、この時まだ9ヶ月だったヘンリ-6世の摂政となり実権を握ったのです。

赤ちゃん王も美しく成長しました。トム・スターリッジお似合いです。



顔は父に似て綺麗だけど、頭や意志は受け継がなかったのが災いしたのはリチャード2世を思い出させました。ずる賢い家来に王妃を押し付けられて、赤ちゃんの時からお世話になってるはずのグロスター公夫妻を罠にかけられ、王妃にも影で裏切られてるのにグロスター公を失う羽目になるのです。

公夫妻は、宮廷ではあんなに立派だったのに(妻はサリー・ホーキンズ)、捉えられてからの扱いはひどかったようでボロボロの罪人に成り果てていたのが辛かったです。

いくら戦国の世とはいえど、あんなに身分の高い人でも陥れられたら簡単にやられてしまうなんて、ジャンヌ・ダルクも出てくるんですが、魔女で火あぶりなんて映像で見たのは初めてです。さらし者になって生きたまま焼かれる恐ろしさ・・・15世紀、中世が暗黒時代と呼ばれるのもごもっともです。

ヘンリ-6世の王妃マーガレットはソフィー・オコネドで、私は彼女を見るのは初めてなので役と一体化させて見てしまいます。王からは「メグちゃん」なんて呼ばれてるけど、恐ろしいったら(汗)。

今度の土曜日には「Henry VI 2」が放送され、この恐い王妃は戦場に行き、そしていよいよリチャード3世となるベネディクト・カンバーバッチも出てくるんですね。

今のヘンリーのおじいさんが威圧してリチャード2世から「ほらあげるよ」と放り投げられてもらった王冠、これからどういう風に渡り歩くのか。

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5 コメント

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Unknown (hedgehog)
2016-05-13 22:28:47
しましまさん

ダウンロードにえらくてこずり、先程ようやく観終わりました。あーー、予想以上におもしろかった! 私は必死で戯曲に目を通してから観たのですが、かなり大胆に省略され、ところどころ分かりやすく改変されていて、戯曲で読んだ時のかったるさが見事に払拭されていたと思います。それだけに、元々の戯曲に思い入れ、じゃなかたった、理解がある人はこの改変をどう捉えたのかな、とも思いましたが。

>ソフィー・オコネドで、私は彼女を見るのは初めて

私は今BBCで放送中のドラマ「Undercover」で弁護士役の彼女を見ている真っ最中ですが、それでもマーガレット役に違和感はまったくありませんでした。時に無心な少女のようでもあり、時に老獪な魔女のようでもあり、すごくいい女優さんだと思います。

>トム・スターリッジお似合いです。

悪い人ではないけどいろいろダメダメな王様、実にお似合いでした。今、NHKで放送中の「マスケティアーズ」に出ているルイ13世と時空を越えた対談ができれば、きっとお互いにすごく共感し合えるんじゃないかしら……?
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Unknown (しましま)
2016-05-14 14:39:11
hedgehogさん

DL、どういう要因で遅くなったり止まったりするのかわかりませんが
(アクセスの集中度だけなんですかねえー)私も何回も止まって動かなくなったので
やり直ししました・・・素直にhuluジャパンを待てばいいものを。

<<かなり大胆に省略

わあっ、そうなんです。なんとありがたい。
解説によるとヘンリ-6世はシェイクスピアの最初の作品なので
無駄があたりまどろっこしかったりしたんでしょうか。
それとも時代の差で私たちから見るとそうなのかもしれませんが。

<<時に無心な少女のようでもあり、時に老獪な魔女のよう

そうでした。顔つきが見るたびに違ってて、どれが本当の顔なのかわからない
未知数の女優さんという印象でした。

マスケティアーズはエピ2までしか見ていないのでルイ13世確認しなくては。
全く記憶にありません。
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Unknown (hedgehog)
2016-05-14 23:14:08
しましまさん

元々の戯曲だと、オルレアン攻略をめぐって勝ったの負けたのが繰り返され、そのたびにフランスの王様シャルルとジャンヌ・ダルクの対話とか、トールボットのジャンヌ・ダルクの対話とかが入り、それがまた単調で……そこをすぱっと切り捨てたのは英断だと思いますが、おかげでトールボット扮するフィリップ・グレニスターの出番が大幅減になったのはちょっと寂しかったです。

>ルイ13世確認しなくては。
全く記憶にありません。

父を早くに亡くしたせいで幼い頃に即位させられ、摂政を頼りに成人になった、という境遇が共通なんです。ただ、ヘンリー六世の摂政が善良で人徳はあるがイマイチ頼りないヒュー・ボネヴィルなグロスター公爵なのに対し、ルイ13世の摂政は、腹黒で人徳ゼロだがいざという時すごく頼りになるピーター・カパルディなリシュリュー枢機卿。どちらの摂政のほうがまだマシかで、話は大いに盛り上がるんじゃないかと思います。
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Unknown (しましま)
2016-05-15 15:19:33
hedgehogさん

マスケティアーズ、ついフランスの話だとど忘れしてイギリスの話と勘違い、ルイは敵国の王様だけど出てきてたっけ?と思った大ボケでした!
覚えてます覚えてます、いかにも( ゚ ρ ゚ )ボーっとしてて、ヘンリー6世の美しさを取り外したような人ですよね。髪型も同じだったかも。
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Unknown (hedgehog)
2016-05-16 18:01:39
しましまさん

>いかにも( ゚ ρ ゚ )ボーっとしてて、ヘンリー6世の美しさを取り外したような人

それですそれです、まさにそんな感じ! でも、実母にも妻にも裏切られるという、とってもかわいそうな人なんですよ。
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