Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

東京国際映画祭「パディントン」

2015-10-28 00:00:00 | ベン・ウィショー


このパディントンが座っていた場所のちょっとだけ奥にパディントン像がありました。下は夏にロンドンへ行った時に私が撮った写真です。よーく見ると、時計の底のタイルで場所がわかります。




きのう10/27、東京国際映画祭の上映作のひとつ「パディントン」をTOHOシネマズ新宿にて見て来ました。チケットはSOLD OUTで好評のようです。

映画祭とは言え普通のシネコンの1スクリーンで上映され、他の映画との違いはチケットがDLしたQRコードをスマホで見せるのと、TOHOシネマズのシネマイレージに換算されない・・・試写会以外で日本最速だけしか楽しいことはないのかな?と思いながらスクリーンに入場してみると、

・・・いました!前にEXPOツーリズムで会った、背の高いパディントンが。ツーショット記念撮影の列ができていて、撮影するスタッフの方の隣のカメラ準備スタッフの方に自分のスマホをお渡しして流れ作業・・・まるでコミコン・・・いえいえ、撮影チケットもなく無料サプライズです。映画祭、イエイ!パディントンが人気者でよかった。

さて英国版DVDで見ての感想を書いたのが4/1。劇場で見る時の鮮度を保つためその後は見ないで望みました。


nikukiu 劇場で見た感想

日本語字幕ありで一番印象が変わったのは、劇中何度か突如現れる南国移民バンドの歌詞でした。実は正直言ってまったく聞いてませんでした。カリプソのような印象の軽くて明るいメロディにのせて、移民によるロンドンの印象を唄っていたのですが、このバンド、登場人物とはなんら関わりがない狂言まわしのような存在なんですが、実はパディントンの心情を唄っていたのでした。

パディントンは、幼い時に父母を亡くし叔父夫婦に育てられ、夫妻は若い頃イギリスから来た探検家にマーマレードをもらったり「ロンドンに来たらいつでも歓迎するよ!」と友達になったので、英国はいい国だとパディントンに教えたのです。ところがペルーから長旅の末着いてみると・・・

豊かな国での新しい生活を夢見てイギリスに着いた移民が味わう、疎外感、雨の冷たさ、夜の暗さ。そうそう、アンティーク屋のグルーバーさんも実は移民だったのですよね。英語もなまって演じられてた。

しかし、移民問題だけでなく、家も家族もあるイギリス人一家も、内部事情は実は・・・とか、剥製マニアのミリセントがそうなった理由は探検協会にあって、そのへんの事情が、イギリス人の動物愛護への情熱と、博物館への収集癖の矛盾する性癖を暴露していて興味深く、イギリス人(または先進国の人)も、パディントンに大笑いしながらもちょっぴり内省してしまうようにできている・・・かも。

この映画「パディントン」はアニメっぽい色彩で、またブラウンさんの奥さんが映画では挿絵画家という設定でちょっとエキセントリックな原色の服を着ているということもあり、50~60年代の、原作絵本の出版された時代の雰囲気を出していると思います。

しかし設定は現代です。最初に出て来るロンドン風景に、「シャード」と「ウォーキー・トーキー」こと「20 Fenchurch Street」という2014年完成の高層ビルがあることを確認しました!!DVD見た時には気づきませんでしたが、8月にそのビルの上階スカイ・ガーデンに行ったのでその形は忘れもしません(笑)。

あと、ブラウン家のお隣のカーリーさん(ピーター・カパルディ)が最高だったのは言うまでもありません!!!

全国劇場公開は2016年1月15日、楽しみですね、みんな見ようね!


2016/1/14追記

予告編を最近また見て、パディントンって失敗ばかりしてるので、声のウィショーさん、文字にならない「お・・!」とか「んーっ」とかマンガの書き文字っぽい台詞が多くて改めてニヤニヤしてしましました。

製作当初、パディントンの声はコリン・ファースだったのが途中でベン・ウィショーに変更になったのは有名な裏話です。しかし、その時点でパディントンのCGはどれくらいできていたのでしょうね。ウィショーさんは声の演技とともにモーション・キャプチャーで顔の表情の演技も撮影されたと言っていました。ということは、少なくともパディントンの顔はウィショーさんの表情を組み入れて作ってあるのでその製作はウィショーさん参加以後。コリンが声を当ててみた時にも身体くらいはできててそれを見ながら演技したのかな。

しかし私なんで「ウィショーさん」と「コリン」なんでしょね。普通、役者の格から言ったら逆でしょうにねえ。なぜか「ベン」と「ファースさん」って違和感が・・・W



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6 コメント

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しましまさん (hedgehog)
2016-01-16 09:20:19
昨日、公開初日に観て大感激しました。興奮しすぎてもはやどこから褒めていいのか分からなくなってしまいましたが、とにかくベン・ウィショーの声とピーター・カパルディの役回りは最高! ああもう何度でもおかわりしたい。

……しかし、私はこの映画を観ていて何度も何度もパディントンに抱きつきたい衝動にかられたのですが、映画に出てくる人たちは誰も「うぎゃーー、かわいいいいいっっっ!」と叫んで抱きつかないのが不思議と言えば不思議でした。そこはさすがイギリス人、紳士的なクマに対する礼節をわきまえているということなのでしょうか。私だったら絶対我慢できないわw
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hedgehogさん (しましま)
2016-01-16 14:13:44
ウィショーさんもカパルディさんも最高でしたよね。
日本でも声優さんばかり押してないでカーリーさんのキャラも
売り出せばオースティン・パワーズくらいには受けると思うんですが。

<<パディントンに抱きつきたい衝動

実は私、東京国際映画祭の前に、「旅のエクスポ」でHISとコラボした
ロンドンツアーのプロモのために来たパディントンにも会ってるんです。
その時抱きつきたい衝動を抑えて握手で我慢したので
映画祭ではその時の雪辱をはらすため「ハグしてください!」って
両手を広げてクマに向かったのですが、あまり成人女子からのそういうのに慣れてないのか2人とも腰が引けた情けないツーショットになりました。がっかり・・・
でも営業パディントンは身長180cmくらいあるので、子供じゃ抱きつけないと思うんですけどね~ブチブチ・・・
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しましまさん (hedgehog)
2016-01-17 17:19:45
何ですと、実際にハグしたですと?! 営業用パディントンとは言え、腰が引けていたとは言え、何と羨ましい。

パディントンのぬいぐるみならたくさん売ってますけど、あくまで原作小説のぬいぐるみ化なので、ウィショー君のパディントンじゃないんですよねえ……い、いや、ちょっと待て、うっかり映画のパディントンを忠実に再現した等身大ぬいぐるみなんかが発売されていたら大変なことになるので、詳しくネット検索しないほうが身のためかも(苦笑)。
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hedgehogさん (しましま)
2016-01-17 23:03:26
そうなんですよ~!
映画公開されればもしや売り出されるかもと期待したのに、
ウィショーくん入りのパディントンのぬいぐるみ、ないですよね~!!
映画館で売ってるのはつるんとしたモフ度が低いのばかり・・・
と言いつつ、
そのつるんとした子にサインもらってる方をバッカイの時見かけまして
ウィショーさんのサイン入りならどんなクマでもいい!とも思いました。

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やっと観ることができましたよ! (木蓮)
2016-02-03 22:21:04
地元でも字幕版上映してくれれば良いのに~( *`ω´)

やはりウィショーさんの声で正解でしたね。
コリン・ファースも良い声だけど、落ち着き過ぎているような~(^_^;)

まあでも、スペクターの後の公開は良かったような気もしますね。
ウィショーファンも増えている気がするし( ̄▽ ̄)
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木蓮さん (しましま)
2016-02-04 21:56:41
<<スペクターの後の公開は良かった

確かに!かくいう私もスカイフォールのQからだったんですよね~今思うと。
007尊いです!

<<地元でも字幕版上映してくれれば良いのに~( *`ω´)

・・・?!
それは吹替え版のみしか上映しない映画館があると?!
それはつらい!!

<<コリン・ファースも良い声

5分でいいからコリン版も見てみたいですね。
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