Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

A Very English Scandal E1

2018-05-21 21:19:00 | ベン・ウィショー

原作本の表紙にもなってるヒュー様

ついに始まりました。9時台とはいえ、国営放送が事話に基づいた国会議員のゲイ恋愛スキャンダルをドラマを制作放送するなんて、イギリスのオープン具合がなんと羨ましいことか。ただし、元議員のジェレミー・ソープが2014年に亡くなるまでは実現不可能だったことがIMDbに記載されています。原作本の出版も2016年です。

エピ1ですので、大まかなお話はプレスリリースや作品紹介記事などで書かれている通り。

しかし、ヒュー様やウィショーさんの動きや表情、話し方、

そしてジェレミーの議員友達ベッセルはなかなか出番が多いのですが、役者がアレックス・ジェニングなので、もうその3人の会話が本当に面白いです。

これ、事実に基づいてるんですよね?!と何度も確認したくなるのは、ウィショーさん演じるノーマンのキャラクターが絵に描いたような境遇なんです。

最初の姓はジョスィーフ、これはお母さんの夫の名前でのちにスコットと名前が変わるのは、お父さんが判明したからで非嫡子だけど認知されたから。

という出生自体があやしく、不安定な生活をしていたためか精神病の薬を飲んでいて、その多分精神安定剤に依存していることもあり、ナショナル・インシュアランス・カード=国民保険証に固執するシーンが何度も出てきました。ただそのカードはノーマンも言っていた通り、IDのようなものなので、それがないとフラットも借りられず、定住所がなければ仕事にもつけず、という袋小路なので生きていけませんから当然です。

ジェレミーとの出会いは馬屋で、馬を洗う(?!)水で顔を洗ってもしや上半身も沐浴していた水の滴る出会いです、これは本当なの?演出なの?眩しいアップから引いてセーター着て(素肌に)、さらに引いたら乗馬ズボンですもの、ジェレミーが恋に落ちたことにテレビを見てる人全員説得されたことでしょう!

ジェレミーと別れてアイルランドでヒップなモデルをするというのも、まるでウィショーさんを好きなスタッフがちょっと見てみたかったシーンなのではと疑いたくなるようなオマケ感。

そしてジェレミーのキャラクターが・・・これも事実に沿ってはいるのでしょうけれども、いつもスキップで移動していて、「パディントン2」のフェニックスさんにとっても近いのがいやはや?!国会議員の重さもあることはあるけれど、全能オーラを漂わせ、地位も恋もチャーミングな流し目で思い通りにいただきますよライフスタイルは、エリート層の中でもやはり特出してます。

で、奥さんに電話してきたノーマンをちょいと脅せばもう自分の眼の前に現れないと思っていたジェレミーに、「実は彼は強いよ」と1度会っただけで見抜いて諭したのがベッセル。彼の存在が、全く違うキャラですれ違いってそうなジェレミーとノーマンの関係に意味を持たせるようにできてる脚本がいい感じです。そういう複雑な役を演じるアレックスさんこれが説得力あって好き。



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2 コメント

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Unknown (hedgehog)
2018-05-27 15:15:25
しましまさん

昨日、ようやっとBBC iPlayerに受け入れてもらい、無事観ることができましたが。

何かもう、「満を持してベン・ウィショーをキャスティングしたからにはやりたいことは全部やる、水浴びもさせるし犬も抱っこさせるしモデルごっこもさせてやる!!!」という、オープンゲイの脚本家RTDの強い意志を感じました。もちろん、私もその意志を強く強く支持しますとも!

>ジェレミーが恋に落ちたことにテレビを見てる人全員説得されたことでしょう!

同意同意、激しく同意!

>ナショナル・インシュアランス・カード=国民保険証に固執するシーンが何度も出てきました。

カードがないと定住先を見つけられないし定住先がないと仕事が見つけられないし、と、早口であわあわと喋るノーマン君が、これまたかわいいやらかわいそうやら。仮定の話をしても始まりませんが、ジェレミーがさくっとカードを発行してあげていれば、ついでに馬関係の仕事を斡旋してあげていれば、根はおとなしいノーマン君だもの、何のスキャンダルも起こらなかったんじゃないかと思うんですけどねえ……。
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Unknown (しましま)
2018-05-27 19:26:27
hedgehogさん

ご開通おめでとうございます!!!この大事な時ですものね!

>>脚本家RTDの強い意志

本当、世の中に強い意志を持ってくれる同志が存在してくれて
なんと有り難いことか・・・・

頑張った先達もあっての今の表現の振り幅かとも感謝します。
昔は自分が若かったせいなのか、映画などを作る人はすごい芸術家だから
美少年や美青年のでてくる難しそうな作品は博物館の展示のように崇高なものとして崇めさせていただいたものですが、
いつの日かスタッフの目線が自分と大して変わらないところを泳いでいることに気づき、それはそれで別の意味で有難さを感じております。

>>ジェレミーがさくっとカードを発行してあげていれば、ついでに馬関係の仕事を斡旋してあげていれば、根はおとなしいノーマン君

そ、そうですよねー?!
ジェレミーは実はノーマンのことをよくわかってなかったってことですよね。
ノーマンには何もないので失うものなさの強さもあるし、
あと、これはウィショーさんがインタで言ってたんですが、
ロンドンに議会にジェレミーを訪ねて来た時にはノーマンは恋愛関係になると
わかっていたんじゃないかって。ここから私の考えですけど
ノーマンは父性愛にも飢えていたはずだし。だけど天性の保身術で
被害者のように彼にリードされるんですよねー
だからノーマンって人は天然の部分と無意識の計算具合がつぎはぎなので
どう出るかわからない恐ろしさと強さがあるなあと思います。

ああ、もう今週は2回目!きゃー
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