ゆがわ おさむ の 年を取りながら(H29.10.15~)

サー 残りの人生 どう生きようか 楽しく そして ノーンビリと 活きて生きる・・・ゾ

生きる喜び~16

2008-09-09 11:01:22 | Weblog
             蕎麦 ゆかわ

どういうお店にするか。
夢がいろいろ広がる。
そば屋もいろいろある。
仕事の合間にかき込むそば屋。
一人、酒を一献傾けながら、すするそば屋。

私がやりたいそば屋は「心和む、気持ちがユターッとするそば屋」だ。
それも、森の中にひっそりあるそば屋、また孟宗竹林にあるそば屋。
音楽は木々のざわめき、竹の葉の擦れ合い・・・そんなことをイメージしながら、土地探しに奮闘。

ある松林に150坪の土地があり、100%惚れ込んで計画。
総投資額3千万円。

大きいなー・・・と思いつつ、建物の基本図を書き、投資計画、収支計画等々、昔勉強した知識を基に計画をまとめ上げた。
その計画を昔お世話になった銀行に持ち込み融資をお願いした。
私の息子より若い行員が応対してくれた。
今はこんな若い人が融資応対をする時なのだ・・・と思いながらも、“失礼な!”と思った。
いろいろ検討してくれたが、結果は“否決”だった。
理由は、経験がないこと、投資額が高額であり高齢であること、後継者がいないこと・・・であった。
「もし、体を壊し入院でもされたら、どうされます?」と
「それを言ったら何も出来ない・・・」といったものの、そんなことも心配しなければいけない年なのだ。

「貸すも情け、貸さぬも情け」という金融界の方が書いた本を思い出した。
そして、自分の支店長の頃を思い出し、私も同じ判断をしたろうな・・・と思うことだ。
今思うに、良い判断をしてくれた・・・と感謝している。

その後、いろいろ検討し、結局自分の家を少し扱い、我が家で家内と2人でそば屋をすることに計画変更。
飲食業は排水処理が厳しく、その工事だけで4百万ほどか掛かるが、私が住んでいる団地は下水道が完備しており、その工事も必要なかった。

当初の計画では、3人の従業員も計画していたが、2人でやるから、我が家でやるからできるそば屋。
気持ちを込めたそばを打ち、気持ちの行き届いた、心からくつろいでいただけるそば屋・・・これが最初に考えたそば屋だ。

量を追っかけたら、私が考えたそば屋とはかけ離れたものになっただろう。
そして、無理をせず、楽しみながら・・・この形でのそば屋がよかったのだ・・・と、最近思うことだ。