FF11&14『オス猫日記』

「オス猫」、Misericordeの活動記録(看板に偽りあり)他。
Twitterはじめました(お知らせカテゴリにて)

【銀河英雄伝説】魔術師、還らず

2011年03月26日 22時41分44秒 | 雑記
 文句無く、このアニメを名作たらしめている名シーンの筆頭となりうる一話。

 前話の次回予告からしてすでに演出がすばらしいことになっている。

 原作を未読であり、アニメ版から入ったという視聴者にとってはネタバレともなるけれども>次回予告

(それを言ったらタイトル自体ネタバレなんじゃがの)

 それ以上に、BGMの消えた中淡々と語られるナレーションには鳥肌が立つものがあります。

 大長編アニメーションの本作、そこに至るまで物語の主軸を成す両雄の一方として、あるいは主人公たるラインハルト以上に視聴者を惹き付けてきた魔術師ヤン・ウェンリーの、あまりにもあっけなさ過ぎる最期の時。

 正しく命を削り魂を分け与える所業だったと(今であれば)言える、名優・富山敬氏の演技とあいまって、すばらしい作品を見終わったとき特有の感覚を与えてくれます。

 少なくともきちんとストーリーを追ってきて、初めてこの話を見たときのファンというのは、思わず居住まいを正して口を噤んでしまうのではないでしょうか。

 とにもかくにも、ここまで銀河英雄伝説を見続けてきたことへのひとつの甲斐となる、濃密な三十分でした。

 歌の入らぬOPをバックに、先にキャストやスタッフロールを流してしまうあたりも良演出だよなぁ。

(最終回でもなかなかないぞ。普通)

 最終回ではないにしろ、欠かせぬ回であることは明白ですがね。

 というか銀英伝の場合、どの話も欠かせぬ話なんですけど。中でも突出して重要なイベントだと思うので。

 しかし、直後にこの話が来るおかげでフィッシャー提督の戦死が薄れてしまっている感は拭えないんですよねー。

 最期の最期まで縁の下の立ち位置を貫くというのは、フィッシャー提督らしくもあるんですけれども。

 ヤンの片足にたとえられるすごい爺様なんだぜ……。銀英伝の爺はいいキャラが多すぎるから困る。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿