なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

無難に終わった日曜日

2019年04月22日 | Weblog

 昨日の内科日直は外部の先生だった。通常は大学病院などからのバイトだが、昨日の先生はなんど開業医。

 当院からの依頼ではない。この若い先生は市内で開業している泌尿器科クリニックの先生の息子さんで、ご自身も泌尿器科医だった。この度市内に別のクリニックを建てて開業する。奥さんも内科のドクターで、父親もそのクリニックでいっしょに診療するらしい。

 その先生から当院の院長先生宛てにメールが来て、「地域医療に貢献したいので、月1回日曜日に内科の日当直に入りたい」、と申し出があった。その後直接院長先生に面会に来られた。今月からなので、昨日が初回だった。

 当方としては、病棟の患者さんが土曜日に高熱を来したので診察に来る必要はあったが、日曜日の内科当番に入っていたので、前から病院で待機するつもりだった。

 外科の日当直が常勤医だったので、腹部疾患については相談できる体制だったこともあり、またたまたま肺炎の入院がなかったので、内科入院依頼はなかった。

 その先生は連休中にも内科日当直として入ってくれる予定になっている。開業医生活が実際に始まると、当院での診療にいつまで入るかはわからないが。診療自体は無難にこなしていたようだが、日曜日の救急にしては受診が少なく重症がいなかったので助かった。救急搬入が続けて入るとかなり大変なので、常勤医の待機は必要だろう。

 

 金曜日、土曜日そして日曜日と、3日連続で救急搬入された82歳男性は、日曜日にやっと入院した。金曜日に上腹部痛で受診した時に、救急当番の外科医が総胆管結石・胆嚢結石の診断を付けていたが、入院や他病院への紹介は拒否して帰ってしまった。

 土曜日はろれつが回らないと周囲の人が救急要請したが、脳血管障害はなく、単に飲酒の影響だった。その日も入院拒否で帰宅した。日曜日上腹部痛で搬入された時には、東海地方に住んでいる娘さんが(たぶん親戚から連絡がいって)来ていて、その説得に応じて入院した。外科当直は金曜日に診断した先生だった。

 今日地域の基幹病院消化器内科に連絡して、総胆管結石の内視鏡治療のため転院していった。外科医は、(向こうの先生は)丁寧な対応だった、と喜んでいた。

 

 土曜日に高熱を出した69歳男性は、日曜日に病室に診に行くと、全身に発疹(紅斑)を認めた。尿路感染症で投与していたバクタの副作用(薬疹)と判断された。今日胸部X線・血液尿検査をしたが、感染症は否定的だった。皮膚科で診察してもらったが、スティーブンス-ジョンソン症候群・TENなどのような重症ではないということだった。

 バクタの皮疹は有名で3~4%に起きるらしい。院内でバクタを使っているのは当方くらいで、地味な(渋い?不適正な?)使い方になる。

 

 

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