なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

またコロナの患者さん

2020年09月13日 | Weblog

 木曜日に新型コロナウイルス感染症の19歳女性が入院した。

 前回入院していたコロナの患者さんたちが退院して、その後入院がなかったので、内科病棟は一般の患者さんを入れて運営していた。看護スタッフが減少しているので、一般の患者さんとコロナの患者さんを同時に診る看護体制がつくれない。

 他の病棟に内科の患者さんを分配して入れて、内科病棟は少数の患者さんを診ていた。午前中に急遽それらの患者さんを他病棟に移動させて、午後に受け入れた。職場・住居での接触者の検査が進むと、感染者が増えてくるかもしれない。

 

 ちょうど1週間前に倦怠感で発症して、2日後に高熱が出て、ちょうど日曜日だったので当番医を受診していた。咽頭痛と咳もある。その2日後には解熱していたが、クリニックの依頼でPCR検査を受けて陽性と判明した。嗅覚障害・味覚障害はない。

 企業の敷地内にある寮生活をしているので、少なくとも寮にいる人たちはPCR検査になる。感染を来すような行動はまったくしていないので、無症状の感染者からうつったのだろう。

 

 これまでの患者さんは、濃厚接触者としての検査、あるいは嗅覚障害・味覚障害が続いて検査を行って、PCR陽性となっていた。通常の感冒症状で検査して陽性になったのは初めてだった。東京でのPCR陽性者のようになってきた。

 先月から、病院で検査(画像・血液検査)を行って、ホテル療養でもよければ病院への入院なしで経過観察をすることができるようになった。しかし郡部には療養用のホテルはないので(県内では1か所のホテル100室を県が借り上げている)、病院入院になってしまう。

 当地域を管轄する保健所管内の2か所で、新型コロナウイルス感染症が初めて発生した。ウイルス伝播の経路は、首都圏→県庁所在地→県の郡部、ということなのだろう。

 

 消化器科の先生から、コロナがいよいよ迫ってきましたね、と言われた。これまでが平和過ぎた?のかもしれないが。

 

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