なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

脊髄腫瘍

2023年07月18日 | Weblog

 先週金曜日(7月14日)に59歳女性が、市内のクリニックから整形外科外来に紹介された。3月から症状が続いていた。

 単純X線では有意な異常を指摘できない。脊柱管狭窄症疑いとして胸腰椎MRIが行われた。胸髄に脊髄腫瘍(硬膜内髄内)が描出された。

 これは検査をオーダーした整形外科医も驚いていた(診療情報提供書に「まさかの脊髄腫瘍」と表現)。境界明瞭、内部は均一で「髄膜腫の可能性もある」そうだ。有意な腰部脊柱管狭窄症もあった。

 大学病院整形外科に紹介となり、地域医療連携室に依頼して外来予約がとっていた(8月になった)。

 

 先週木曜日の当直の時に、17歳女性が受診した。右足の足背部に痛みがあり、指導の先生から疲労骨折が疑われるので病院で診てもらうようにいわれたそうだ。

 陸上部の短距離選手だった。時間外で受診して当直は内科医なので、受診としてはまったく適切ではない。整形外科医の中でもスポーツに詳しい医師が診るべきものだと思う。

 X線で右中足骨の皮質にわずかに欠けたところがあり、周囲に炎症を伴っているように見える。放射線技師さんが、翌日の金曜日の午前中はMRIが混んでいるので、撮りますかという。MRIで確認してもらうと同部位に明らかに所見が出る。

 翌日に整形外科外来を受診するように伝えたが、大会があって来れるかどうかわからないと付き添いの母親が言っていた。診断によって練習や競技大会出場の可否が決まるのでと話したが、どうもわかっていないようだった。

 それで金曜日の整形外科外来の受診患者さんを確認していたが、結局その日は受診していなかった。

 

 

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