なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

関節炎?

2018年04月10日 | Weblog

 今日は内科クリニックから不明熱として85歳女性が紹介されてきた。他の総合病院脳外科から認知症の処方を受けていた。夫の介護(二人暮らしの老老介護)を受けて何とか生活している。食欲は問題なくあり、重症感はまったくなかった。

 2~3週間前から37℃台の発熱があり、熱が上がる前に痙攣すると夫が言っていたが、悪寒戦慄らしいと紹介状にあった。内科クリニックを先週の土曜日に受診していて、気道症状がないことから尿路感染症疑いとしてニューキノロン内服が処方されていた(今朝は内服しないで受診)。

 昨日の月曜日に受診時の検査結果出て、白血球数8300・CRP10.9と炎症反応高値だったので、当院の予約をとりたいと地域医療連携室に連絡がきていた。患者さん(家族)の希望は翌々日の水曜日で、理由は火曜日はデイサービスがあるからというのんびりしたものだった。

 今日夫と一緒に外来受診した。診察したところでは、左足関節が腫脹して熱感があった。先週から痛くて、同じく先週土曜日に整形外科クリニックも受診してNSAID(セレコックス)の処方を受けていた。痛みは軽減してきたそうだ(受診前は足を床に着けられなかったという)。他には有意な所見はない。

 胸部X線・尿所見は異常なし。空いていたので心エコー(経胸壁)も行ったが異常なし。白血球数5300・CRP1.1と炎症反応は軽減している。尿路感染にニューキノロンが効いたというより、関節炎にセレコックスが効いたのではないか。

 化膿性関節炎ではなさそうだが、結晶誘発性関節炎で足関節炎というのもあるのだろうか。紹介ということもあり、血液培養2セットもとった。セレコックスを継続して、来週再受診とした。予約は、やはりデイサービスの日以外でと言われた。

 化膿性関節炎ではない関節炎で悪寒戦慄はある?。

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