なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

CRP高値

2020年10月24日 | Weblog

 水曜日は内科の若い先生が当直だった。8月に急性肺炎で入院した65歳男性が発熱で受診して、また肺炎を認めた。

 8月に入院した時は内科の別の先生が担当していて、抗菌薬はゾシン(PIPC/TAZ)を使用していた。肺炎として重症というよりも、喘息でプレドニンが処方されていることを気にしたのかもしれない。

 胸部X線・CTでは、右下葉背側に斑状影が散布した陰影を認めている。低酸素血症をきたすような病変ではなかった。

 その割に、白血球は10900は普通の所見だが、CRPがなんと46.9とかなりの高値を呈していた。CRP高値がそのまま重症を示唆することはないことにはなっている。しかし、数日で肺炎の広範な陰影が出てくるのではないか、肺炎以外にも何か炎症性疾患が併発しているのではないか、と心配になる。

 若い先生は前回入院時に使用していたということで?、ゾシンで開始していた。入院後は解熱して食事摂取も良好だった。単に予想よりもCRPは上昇していたというだけになりそうだ。

 

 この患者さんは、もともと内科医院に喘息で通院していた。夜間休日に喘息発作がひどい時だけ、何度か当院の救急外来を受診していた。ステロイド(デカドロン)を投与して喘鳴が軽減すると、入院したくないといって帰宅していった。(プレドニン内服を3日分持たせた)

 受診報告をすると、内科医院の先生からは定期的に通院していないことなどを記載した返事が来ていた。

 

 3年前、当院の外科に甲状腺機能亢進などで入院した(当時甲状腺外科を診る医師が、2名いた)。抗TSH受容体抗体は陰性で、抗TPO抗体・抗サイログロブリン抗体が陽性で、マーカー上は橋本病だった。

 亜急性甲状腺炎なども含めて、検索・治療したらしいが、はっきりしなかったようだ。メルカゾールを短期間投与して、その後甲状腺機能は正常化していた。現在もほぼ正常域にある。

 外科入院時に、喘息の治療で呼吸器科外来(大学病院からのバイト)に紹介されて、その後は当院の呼吸器科外来に通院していた。

 喘息の治療として先々月からプレドニン30mg/日が開始されて、今回入院時も25mg/日処方されている。ステロイド依存としてもこれだけの量が必要なのだろうか。担当医はいつも相談している頼りにしている先生で、考えがあってのはずだが、よくわからない。

 

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