なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

これは筋肉痛

2014年01月16日 | Weblog

 37歳男性が四肢の筋肉のけいれんを起こしていると、朝に神経内科医から相談を受けた。炎症反応は陰性で中程度に高いらしい。午前中は救急当番で診に行けなかったので、午後に病室を訪ねた。ダンプの運転手をしているが、荷台の掃除は自分でするという。4日前に本気になっていつもよりずっと長く荷台の清掃をした。清掃といっても、こびりついたよごれをスコップを持って掻き取るそうだ。その後に飲みにいって、ふだんの何倍も飲んだ。韓国人女性のいる店にも行って、ずいぶん太ももが硬くなっていると言われたという(女性が太ももを触るような店なんですね)。その日は記憶がないくらい飲んで寝た。次の日から四肢の筋肉痛がひどく、うまく力が入らず、力を入れるとプルプル震えるという経過だった。

 原因と結果がはっきりしているので、数日の安静で良くなるだろうという見込みをお話した。周囲の人から何か変な病気になったと散々言われて、精神的に参っていたという。体格は筋骨隆として、確かにダンプの運転手らしいが、精神的には気か弱いようだ。話をして興奮してくると過呼吸気味になる。雪かきをし過ぎて同じような状態となり、1週間入院していた70歳台男性の話をすると安心した様子だった。

 多発関節炎の49歳男性は、手指にソーセージ様変化をきたし、抗RNP抗体陽性と判明した。内科の若い先生がMCTDを疑っていたが、どうやらそうらしい。基幹病院のリウマチ膠原病を扱っている先生に診てもらうことになって今日転院した。そのには大学病院の講師も週1回きているので、適切に治療されるのだろう。

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