なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

慢性骨髄性白血病でしょう

2015年04月21日 | Weblog

 93歳男性が内科クリニックからの紹介で救急搬入された。先月から食欲不振・痰のからみ(酸素飽和度低下あり)で、往診をしていたそうだ。点滴を断続的にして、血液検査をしたところ著明な白血球増加があり、芽球も混じっていた。

 搬入された時、リザーバー付き酸素マスク10L/分で何とか飽和度が94%まで上昇した。胸部X線・CTで両側に胸水貯留があり、浸潤影もあるようだが胸水のため確定しがたい。白血球数は10万弱で様々な成熟白血球と芽球を認めた。発症時期は不明だが、慢性骨髄性白血病がある。心不全・肺炎を併発したものと判断されるが、状態が悪いので、骨髄疾患の精査どころではないし、家族も希望しなかった。自宅で看取るつもりだったが、呼吸困難になって見ていられなくなり、往診してくれた先生に依頼して入院治療を希望された。家族は自宅にいた時よりはましになったと喜んでいたが、酸素投与10L/分投与の分、酸素飽和度が上昇しただけだ。数日診て、病状が落ち着けば骨髄穿刺をしたいが、その余裕はないかもしれない。

 その他には、施設に入所している86歳女性が誤嚥性肺炎(両側)で救急搬入された。午前中、内科新患を診ていて、その間に上記2名が救急搬入された。病棟の悪性リンパ腫の80歳代女性にCVカテーテルを挿入したが、思ったより時間がかかってしまった。会議があったりして、一日中慌ただしく過ごすことになった。3か月以上37℃台の発熱が続くという女性が新患で受診したが、時間をとって診る余裕がなかった。あるとすれば亜急性心内膜炎と思われ、まず心エコーを予約した。

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