なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

濃厚接触者の扱い

2023年09月28日 | COVID-19

 先週の金曜日(9月22日)に病棟(看護)師長さんから、濃厚接触者の扱いについて相談された。

 

 家族がコロナ(COVID-19)に罹患して濃厚接触者として自宅待機していたベテラン看護師さん(58歳女性)のことだった。9月20日に同居の夫(57歳男性)が当院の発熱外来でコロナと診断された。

 当院では濃厚接触者は3日間自宅待機して、4日目に自分でコロナの迅速試験(抗原定性試験)をして陰性ならば勤務可としている。

 ただ9月22日に同居の息子(20歳男性)が発熱外来でコロナと診断されていた。3日間の自宅待機はまたそこからカウントするのでしょうかという。病院(の事務責任者)に訊いたところ、師長判断でと言われて困ったそうだ。

 5類移行前は、家族が次々にコロナに罹患すれば、その都度自宅待機はリセットされていた。5類では、そもそも濃厚接触者の規定はない。

 病棟としてはぎりぎりで勤務を回しているので、自宅待機が伸びるのは困るという。最初に罹患した家族の発症からカウントしたいといっていた。

 看護師さんでも、自宅での感染対策・隔離は難しい。乳幼児や小中学生の子供が罹患すれば、濃厚接触せざるを得ない。それに比べれば対策はできそうだが、実際は難しいだろう。

 結局のその看護師さんは24日に症状が出て、自分で抗原定性検査をして陽性になった。その日解熱薬だけ取りに来ていた。(駐車場に止めた車まで発熱担当の看護師さんが届けた)

 別の病棟でも、家族の待機期間が終わるころに自分も罹患して、感染者としての規定に従うことになってしまっていた。今回もそうかなと思っていたが、その通りになったのだった。

 

 当院は職員がコロナに罹患した時は、5日間は自宅待機で、6日目以降に自分で迅速検査をして陰性なら勤務可としている。大抵は6日目も陽性と出て、その後も陽性が続いて、結局10日過ぎての検査不要で勤務可までの休みになったりしている。

 大学病院は7日間自宅待機で、がんセンターは10日間自宅待機(入院全員が担癌患者、免疫不全者だから)にしていると聞いている。

 

 発熱外来の受診者は少し減少してきている。印象としては、第9波のピークは過ぎた?。

 

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