なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

連休の始まり

2019年04月28日 | Weblog

 連休前の金曜日は内科の当番だった。当直医は外部の先生で、当直医が自分の病院の勤務を終えて当院に来るまでの副当直にもなっていた。午後7時まで待機して、背部痛の高齢女性などを診察して、その後ちょっと調べ物をしてから午後9時に帰った。

 午後6時前に内科クリニックから連絡が来て、下部消化管出血(鮮赤色)が続いて検査でHb7g/dlに低下した患者さんの診察依頼だった。冠動脈にステントが入っていて、抗血小板薬が使用されている。当院では緊急の消化管出血に対応できないので、地域の基幹病院の消化器内科に連絡してもらうことにした。受け入れできない時はまた連絡します、と言われたが、その後電話は来なかった。うまく受け入れてもらえたようだ。

 自宅に着く直前に、当直医から連絡が来た。誤嚥性肺炎の92歳男性を入院させたいという。内科入院にして、翌朝までの抗菌薬と点滴を出してもらった。もうひとりいて、相談したいと言われた。

 内科医院から閉塞性黄疸の84歳男性が紹介されていた。まず基幹病院に連絡したが、内視鏡対応中で無理なので今日は当院で診るように、という返事だった。著明な肝機能障害を呈していて、入院してもその後の展望がなければ困ってしまう。

 例の下部消化管出血(たぶん大腸憩室出血)の対応で大変なのかもしれない、と思った。(紹介した内科医院の先生は、当院で対応できないのはよく知っているので、同様に断られて当院よこしたのかもしれない) とにかく、対応できる施設にお願いするしかない。

 遠方にはなるが、まず消化器病センターのある専門病院と、ダメならさらに遠方だが胆膵の治療で提供のある病院に連絡してもらうことにした。自宅に着いた後に連絡がきて、前者の病院から「明日来てもらえれば入院対応できる」と言ってもらえたという。一晩当院入院にして、胆管炎の抗菌薬投与をして、翌日に転院の予定とした。

 土曜日は日直なので、病院に着いてすぐに病棟に診にいった。閉塞性黄疸の患者さんは認知症もなくしっかりした方で、右季肋部痛は軽減していた(黄疸で黄色いが)。家族の車で出発してもらった。

 金曜日の当直の先生は、その他に急性アルコール中毒の48歳男性と25歳女性を入院させていた。律儀な申し送りをしてから帰って行った。

 男性の方は朝食をとれていて、もう両親が迎えに来るので退院するという(家庭のことでもめているという情報があった)。女性の方はまだ気持ちが悪いので朝食はとれなかった。退院希望だったので、点滴2本を午後までして、水分摂取を確認してから退院とした。

 土曜日の日直は受診数が比較的少なくて助かったが、高齢女性3名が内科入院になった。

 

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