なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

自宅で3か月過ごした肺癌の高齢女性

2013年07月23日 | Weblog

 認知症の87歳女性。昨年の12月に右胸水貯留があり、内科医院から基幹病院呼吸器科に紹介された。胸水細胞診で肺癌と診断されたが、年齢的に治療の対象にならず、家族も希望しなかったので、そのまま経過観察となった。今年の4月に食欲不振で当院の外来に紹介されて、入院した。入院後は意外に食欲が出て、自宅に帰りたいという希望で1週間ほどで退院となった。

 外来で2週間おき、4週間おきに経過をみていたが、案外変わりなく過ごしていた。数日前から食欲がなくなり、認知症の不穏もあって、在宅介護は限界となった。今日は予約日で受診して、再入院となった。点滴とステロイドで経過をみることにしたが、予後1か月だろうか。患者さんのための入院だが、ここまで来ると家族のための入院でもある。

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