なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

退院それぞれ

2016年01月18日 | Weblog

 今日は大雪で、いつもは車で高速道路を使って通勤しているが、JRの電車で病院に来た。自宅から駅までバスで行って、電車に乗って、さらに病院までバスで来たので2時間かかった。もっとも高速道路は通行止めではないので、怖い思いをしながらではあるが、車でも来れた。みぞれになって、さらに雨になった。今日は内科の当番でもあり、面倒なので病院に泊まることにした。病棟はそれほど問題なく、午後は来月から始まる診療システムの画面に向かってトレーニングしていた。

 今日は3名の患者さんが退院した。ひとりはできるだけ自宅で過ごすことを目標にした肺癌の82歳男性。自分で3階の病室から1階の会計事務まで行って支払を済ませた。もうひとりは下肢の蜂窩織炎で入院していた90歳女性。こちらも年齢の割に受け答えがはっきりとして、まだまだ長生きできそうな方だった。

 問題は74歳男性。重症の逆流性食道炎で昨年バルーン拡張術を受けているので、れっきとした病気はある。あるが、この方はごみ屋敷の住人として有名人だった。その問題があるので、生活保護でもないのに行政でかわっている。ごみは撤去されたが、ごみ屋敷が復活しないように、監視下にある。また食品を買いに行くのが面倒になるとそのまま食べないで過ごしてしまうので、今度は餓死しないようにという意味でも監視が必要なのだった。

 今日は入所が決まった隣の市にあるケアハウスに行くことになっていた。市役所の職員が車に乗せて送り届けることになっていたが、自分の車で行くと言ってきかない。大雪で途中の道路で事故を起こしたら大変と、病院の駐車場でもめていたそうだ。結局、自分の車を運転して向かうことになったが、その車の前後を市役所の職員がはさんで行くということになった。この方は精神疾患でもなく、認知症でもなく、単なるキャラクターの問題ということになる。

 画面に本日の退院患者さん一覧が出る。内科などの退院患者さんとならんで、小児科を退院する女の子の名前もあった。ララちゃんという、今時のキラキラネーム。

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