なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

パキスタン人の受診

2018年12月05日 | Weblog

 昨日は内科当番だった。午後11時に当直の先生(大学病院外科からのバイト)から連絡がきた。慢性硬膜下血腫の76歳女性が受診して、一晩経過をみたいが、扱いは内科になるのか外科になるのかという。

 頭蓋内血腫が内科に入院することはないので、どちらかといえば外科だと思うが、軽度でなければ紹介した方がいいのではないですか、とお伝えした。結局外科の当番の先生に連絡して、一晩当院で過ごして午前8時半過ぎに地域の基幹病院脳外科へ転送となった。

 先月初めに頭部打撲の既往があった。昨夜は左下肢脱力で受診していた。数日前から症状が出始めて、夜間に受診したくらいだから進行してきたのだろう。会話は可能だったようだ。

 当直医は、「一晩みてから搬送した方が、お互いにハッピーですから」と言っていたが、これはすぐ脳外科のある病院に搬送してもいいんじゃないだろうか。大至急手術になるのでなければ、確かに紹介される脳外科は日中の方が助かるとは思うが。慢性硬膜下血腫に新規出血が加わったように見えるし、midline shiftがあるのは怖い。

 

 

 月曜に、45歳のパキスタン人男性が喘息発作で内科新患を受診した。ご本人は日本語がちょっとしかわからない。付いてきた19歳の息子さんは日本語を話せるので助かった。喫煙者で、胸部CTでみると、軽度だが気腫性変化がある。肺炎はなかったが、(ウイルス)感染を契機にしたCOPD+喘息と判断された。喘息発作は初めてらしい。

 新患担当の先生がネブライザーを2回したが、治まっていなかった。ネオフィリンとステロイド(デカドロン)の点滴をして、少し経過をみると喘鳴は消失しないが、かなり治まってきた。外来治療希望なので、翌火曜日に来てもらった。軽度に喘鳴があったが7割は軽快したという(別の日本語がわかるパキスタン人が付いてきていた)。

 ステロイド内服を数日分のみ追加して、気管支拡張薬・抗ロイコトリエン薬に吸入ステロイド(ICS/LABA)で1週間後に再受診とした。その付いてきた65歳男性から、自分も糖尿病の薬を2か月中断しているので、処方してほしいと言われた。

  

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