なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

消化管学会に行って来ました

2013年01月26日 | Weblog

 日本消化管学会に昨日と今日出席した。この学会があることに昨年末に気づいて、たまたまプログラムを見たところ、面白そうだった。ドクターGのパクリでドクターGIというセッションがあって、なかなか良かった。症例は、進行胃癌、上腸間膜動脈血栓塞栓症、急性胆嚢炎(画像所見の乏しい初期像)、Fitz-Hugh-Curtis症候群(クラミジア感染)、閉鎖孔ヘルニアの5例だった。症例の選択も適切だった。司会進行は慶応大学の矢島知治先生で、まさに総合診療医の雰囲気があった。ただ、来年もこの企画が続くかどうかはわからない。今回は学会長が慶応大学の日比先生だからこそできた企画だと思う。

 前日の「小腸炎症性疾患の診断」で講演した大阪鉄道病院の清水誠治先生がすばらしかった。AからZまでと題して炎症をきたす腸疾患の診断を、古今東西の文学哲学とからめて説明してくれた。写真をとることと収集することが大好きな先生らしい。あの京都府立大学の川井啓市先生の直弟子というのもうなづけた。清水先生の著作を調べて集めてみたいと思う。この講演を聞いただけでも行った甲斐はあった。消化器病学会より良かったかもしれない。

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2 コメント

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ありがとうございます (矢島知治)
2013-01-28 13:25:21
拝読しました。
何の関係もない方の感想がお世辞が入ってなくて最も傾聴に値するので、大変嬉しく思いました。
今回は、学会を「医者を育む場にしてみたい」という思いで企画しました。なんとか無事に終わってホッとしています。
ご指摘の通りこの企画が継続されるかどうかはわかりませんが(もう一つの会長特別企画として行った初代消化管王決定戦は異常な盛り上がりを見せたので恐らく次回以降もあると思います)、何らかの形で(別の学会や研究会を含めて)同様な試みをしていきたいとは思います。
慶應義塾大学医学部消化器内科 矢島知治
勝手ながらひとつお知らせです (矢島知治)
2015-03-19 13:57:55
2年前に褒めて頂いた慶應の矢島と申します。
この度、医療に関連したテレビ番組の作成に携わる機会がありました。
医者が見て納得できて医者じゃない人が見ても理解できて役に立つという目標を意識しながら、独自の発想で新しい医療を作り出そうとする医師の思考過程を共有してもらうことで視聴者の知的好奇心を満たし、かつその医師の生き様を描くヒューマンドキュメンタリー的要素も盛り込む、という欲張りな30分番組です。
知りうる限り本邦初の「医者が企画した」番組です。偉そうなことを書きましたが単発で終わるかも知れません。2年前の学会企画を肯定的に受け留めて頂いた先生には是非ご覧頂ければと存じます。
放送日時は3月22日(日) 14:00~14:30でBSフジの「フロンティアドクター」という番組です。
http://www.bsfuji.tv/top/pub/frontierdoctor.html
慶應義塾大学医学部消化器内科 矢島知治

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