なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

上行結腸癌・多発性肝転移

2014年08月18日 | Weblog

 昨夜、80歳代女性が数日前から食事がとれず、意識も低下して救急搬入された。高血圧症・気管支喘息などで通院していたが、両側の小脳梗塞のために寝たきり状態になった。介護タクシーを使って何とか通院していた。誤嚥性肺炎で入院したこともあり、また肺炎かと思ったが違った。

 肺炎の有無を診るために胸腹部CTを撮影すると、肝臓内に多発性というか肝臓全体に癌の転移と判断される腫瘤影があった。胃と膵臓は異常なかった。上行結腸に不整壁肥厚があり、大腸癌だった。腹水も少量あった。

 来ていた夫(年下の二番目の夫)と息子二人(亡くなった先夫の息子)に病状を説明して、入院してもらった。点滴をしてから、開眼することもあった。血清カリウム1.9と低カリウム血症があったので、それを補正しながら。尿路感染症あるいは胆道感染症と思われる発熱に対して抗菌薬を開始した。病棟に上げて、ストレッチャーからベットに移すと、小柄でベットの長さの半分くらいの身体だった。今日検査した腫瘍マーカーはCA19-9とCEAは3ケタだった。どのくらいもつだろうか。

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