なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

面会で感染したらしい

2023年09月25日 | COVID-19

 9月22日金曜日に市内の医院から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と判明した73歳男性の入院依頼が来た。

 前日にがんセンターを退院したばかりだった。医院ではがんセンターに連絡したが、入院は近くの病院でといわれたそうだ。

 直腸癌の手術を受けて、人工肛門が造設されていた。患者さんの話では、一時的に回腸に人工肛門を造設して、二期的に肛門につないで、人工肛門は閉鎖する予定だそうだ。

 9月19日火曜日に娘さん(患者さんとは別居)が面会に行っていた。その娘さんは面会時に咽頭痛があり、9月21日には発熱もあって、検査でコロナ陽性と診断されていた。

 この患者さんは9月21日に退院してきたが、同居の妻と息子夫婦は特に症状はない。9月22日に38℃の発熱があり、同じ医院を受診してコロナ陽性と診断された、という経緯だった。

 

 がんセンター消化器外科から、貴院に入院になったそうでと診療情報提供書が送られてきた。がんセンターではずっとICUに入室していた。特にがんセンター内でCOVID-19は発生していない。面会の娘さんからの感染だろう、となっていた。

 入院中に出血性十二指腸潰瘍を来していて、P-CAB内服ができない時はPPIの静注を、また回腸の造設なので脱水症に注意して、と記載されている。

 

 入院時は手術の情報は(本人話しか)なかったので、胸腹部CTを行った。胸部CTで肺炎像はなかった。右下腹部の人工肛門は回腸に造設していることを確認していた。

 リンゲル液の点滴2本とレムデシビル点滴静注で治療を開始した。週明けの今日(9月25日)は解熱している。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする