なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

血液培養がほしい

2021年10月10日 | Weblog

 水曜日の朝に病院に来ると、入院患者さんがCT検査を終えて、病棟に戻るところだった。脳梗塞後遺症でリハビリ病棟に入院(神経内科)している84歳男性で、前日から高熱が出ていた。

 後でどうしたのかと画面で確認してみた。火曜日に急に高熱が出ていた。血圧・酸素飽和度などバイタルには問題がない(頻脈傾向はある)。血液検査では、白血球6600・CRP4.7とさほどではない(発熱当日のせいだろう)。

 何故かセファゾリンで開始していたが、翌日も高熱でメロペネムに変更していた。尿所見は異常がなく、胸腹部CTでは肺炎などの異常を認めなかった。

 そして木曜日からはめでたく解熱していた。金曜日の血液検査では、白血球6300・CRP11.7と炎症反応が上昇しているが、これは発症からの日数の問題だろう(CRPは3日後に上がる)。

 明らかに抗菌薬に反応しているので、細菌感染症なのだろうと思うが、炎症巣は不明だった。中心静脈カテーテルや尿カテーテルは入っていない。このまま抗菌薬を週明けまで継続して中止になるのだろう。

 

 院内発症の高熱なので、本来は血液培養2セットを提出してもらうといい。(尿検査も尿培養込みで提出してほしい)

 AST(抗菌薬適正使用チーム)をやっているが、最近院内の血液培養検査が減少している。救急搬入も入院も(スタッフも)減っているので、仕方がない事情はある。

 それでも血液培養の件数が病院にレベルに一致するといわれているので、それなりの数は確保しておきたい。昨年度は内科に若い先生方が2名いたので、血液培養をかなり提出していた。

 

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