なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

jmed医者

2016年08月24日 | Weblog

 今日は普通に内科再来を診ていた。前立腺癌・骨転移で泌尿器科外来に通院している81歳男性が、発熱・呼吸苦で受診した。胸部X線・CTで両側肺に胸水貯留と無気肺を認めた。浮腫も目立つ。うっ血性心不全だが、誤嚥性肺炎もありそうだ。どこまで治療できるか何とも言えないが、入院治療とした。

 83歳女性が東京の病院から転院してきた。独身でひとりで頑張っていたが、軽度だが脳梗塞が発症していからは、当地域(診療圏ではないが)の甥に頼んで世話を受けることになった。ただしすぐに施設には入れないので、病院でリハビリをしながら入所待ちとなった。回復期リハビリ病棟に入れるはずが、適応の問題で一般病棟入院となった。2~3か月で入所できれば、ベット稼働率の悪い当院としてはいい患者さんだ。

 基幹病院腫瘍内科から昨日転院してきた胆嚢癌の68歳女性は、血液検査で血小板1万と出て、FDP・Dダイマー上昇もあり、DIC状態だった。ご本人は安穏な感じで寝ているだけだが、いつ急変しておかしくなかった。

 肝硬変と肝腫瘍で肝臓専門の外科医にお願いした67歳男性は、入院してから消化器の精査が行われた。上部消化管・下部消化管に異常はなく、原発性肝腫瘍だった。AFPが正常域だが、PIVKAⅡは上昇していた。画像上は典型的な肝細胞癌とは言えないが、やはり肝細胞癌なのだろう。ICG15分値が58%と出ていた。今後の治療はどうなるのだろうか。

 jmedの「外来で診るリウマチ・膠原病Q&A」を読んだ。非専門医が「リウマチ膠原病を診るのには最適の1冊だ。治療については不十分だが、関節リウマチ以外は紹介する立場として、診断の検見当がつけばいいので、このくらいの理解で勘弁してほしいところだ。次は「不明熱、攻略!」を見ている。すっかりjmed医者になっている。

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