なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

そんな患者さんが来てましたか

2015年07月05日 | Weblog

 今日は日直で病院に出ている。昨日の土曜日は日直が消化器科の先生で、宿直が内科の若い先生だった。日直では、3年前から婦人科で巨大な子宮筋腫を指摘されていた41歳女性が腹痛で受診していた。腹部造影CTで見ると、筋腫の上部に造影されない球形の腫瘤があった。3年前のMRIでその部分はないので、今回筋腫内(嚢胞ができていた?)の出血でできたものを見ているのではないかという。腹痛は心窩部痛で、普段症状はないことからも、筋腫内出血が起きたための症状と思われる。被膜があるので破裂ではない。産婦人科の当番は大学病院からの応援医師だったので、週明けに産婦人科常勤医と相談になる。手術するにしても産婦人科スタッフの多い病院に転院になりそうだ。

 当直では、心肺停止の74歳男性が救急搬入されていた。当院内科に高血圧症などで通院していた(別の若い内科の先生が担当)。血圧は安定していたようだ。自宅で嘔気を訴えて、そのまま横臥したそうだ。意識がなくなり、家族が救急要請した。救急隊到着時、心肺停止が確認された。当院搬入後に、心肺蘇生術に反応なく、死亡確認となった。Autopsy imagingとして頭部CTを行うと、脳幹出血だった。これほどの脳幹出血はそうそう見ない。これではほとんど即死だろう。当直お疲れ様でした。

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