ラストラン

2018-04-01 | 読書日記
おばあさんといえば
着物を着て
髪をお団子に結っている
というイメージだけど
(祖母もそうでした)
そうでないおばあさんはないのだろうか・・・・

と思っていたら
角野栄子さんの国際アンデルセン賞受賞のニュース
ということで
「ラストラン」(角野栄子 2011年1月刊)を読んでみました。




74歳になるイコさんは
ある日
思い立ってオートバイを買いに行くことにする。

「ゆっくりと、少しずつなにかが私から消えていく。
でも
ちんまり、おだやかに過ごすなんて、やっぱり、やだ」
ということで
69歳の時に手放したオートバイを
もう一度手に入れてラストランをすることにしたのだった。

250ccの真っ赤なオートバイと
赤いフルフェイスのヘルメット
黒い革のライダースーツ(スペインのブランドものをネットで買った)
赤いカシミヤのマフラー
プロ仕様のブーツ
赤いボディサックも揃えた。

イコさんの目的地は
岡山県、川辺
たった1枚残っていた「お母さん」の写真の場所だった。

家(お母さんの生家)はもうなくなっているだろう
と思っていたのに
着いてみると家はちゃんと残っており
そこには水玉模様のワンピースを着た女の子がいた。
ふーちゃん、12歳。
イコさんが5歳のときに死んだ「お母さん」だった。

この世にどうしても消せない心残りがあると
この世に居残って幽霊になるのだという。

ふーちゃんの希望で
イコさんはふーちゃんをオートバイの後ろに乗せて
旅を続ける。
そして
あちこちで心残りのある幽霊に出会っては
お節介をやいてあげることになる。

最後にふちーちゃんは消える?
のかと思いきや
「将来が楽しみ」というふーちゃんは
イコさんと暮らすことを選ぶ。

「昔が未来になって
未来は昔になっていく」
幽霊との暮らしも素敵じゃない?
とイコさんは思う。


東京でのイコさんとふーちゃんの暮らし編も
読んでみたいです。





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