七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

「落とし天狗文の」第十回

2007-12-01 01:05:37 | カットアップ
 長電話の癖がある友人から電話がかかってきた。彼と結婚しようなどと思う女性はひとりもいない。のろのろとしか動けないのである。裏道に停めてある車の助手席から強盗のひとりに撃たれてしまった。そのままにしている。女将は万事心得ていて、丹前の袖口みたいな分厚い真っ赤な唇に、全員がわーっと泣き出した。周囲の者も、「恐あい!恐あい!」絶叫しはじめた。
 これによって腸運動を司る神経筋肉機構は刺戟を受け、未練がましくとことん過去にさかのぼって辻褄あわせをえんえんとやる。あまり腹が立つので同僚十数人と示しあわせ、誰も本人に教えてやらず、だがそのためにしばしば机の端から転落し、そしておれは片目となった。
 今でも、司馬遼太郎氏は、食べものの夢ばかり見て、いったん家に戻ってボク同様叱られ、家に入れて貰えなかったのであったか、そのまま雨の中を泳いでさらに上へ、上へ。負債が五百兆円になったという理由から、やがて攻防戦が始まった。星新一が死に、川流土左衛門は座棺桶に入れられて土葬にされた。驚いて電話すると、当然親は怒っていて、「たしかに、いやだよねえ」と船越さんも言う。それから嬉しげに笑みを浮かべたままの表情で眼球だけをくるりと裏返し、そうやって下品にいじくりまわしているうちに、息子がグレるのはむしろ当然ともいえます。もともと教養があるところへもって、時間さえかければ、そのろくでもなさを、家族にも隠してひそかに大喜びしている連中がいる。人間には完成なんてありゃあしないんだよ。まだ骨ができていず柔らかい、のちに読売新聞大阪本社の文化部長になった人だ。
 またまた、日本はアメリカと内密に協定を結んだ後、クライマックスを迎えた。カルバン・クラインとはこのことか。すべての芸術家に共通する現象である。おかげで家だけは守ることができた。次の日、ついに煮立たせた油を撒いたので大惨事となり、犬になったあの若い男がおれの尻にとびついて、やがて彼は大声で叫んだ。
「やはり原則的には人間の頭脳しか頼れないのだ」
これはしかたあるまい。そう言うとあなた怒るけど、アホのヤングのアベックが、しこたま儲けたドルをキャッシュで分配し、ぶっ倒れ、よく「東大以外は大学ではない」と言っていたらしい。地球は巨大な牧場であり、誰かが生け贄となり、その他さまざまな発見があり、次いで単純なことばが出てこなくなり、最近はどうじゃ。いかなる名優だって、その表面は艶やかになり、特に直腸内において集結し、帰ってこなかったのである。
 だがそのあとに、ふたりは会う。この話はパリ中の評判となり、これなら相手は納得してくれるかもしれない。もしかするとおれだって、人殺しだってそうだ。ところが今日はどうした加減か、カチンコチンとなり、出ようとして身もだえた。その頃は「千里山」が阪急千里山線の終点であり、このままでは街の中心部からどんどん遠ざかるばかりではないか。寝ようとしたが、興奮して起きあがり、あれからえらいことになった。以下省略→烏賊跳躍。肉やら魚やらエビやら何やらかやら。禅寺のあちこちにあらわれた。友人は気の毒そうにおれに言った。
「お好みの子を選んでください」
ユーモアとも思えず、文壇でちょっと評判になった。

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