読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「ある日うっかりPTA」

2017年09月26日 | 日記
杉江 松恋(角川書店)

 仕事のお出かけの新幹線の往復で、読み切った。単行本だけど、スイスイ(スカスカ?)読めたのである。もう子供が学齢を過ぎており、関係ないが、確かにPTAは大変とは聞く話。本書を読んだら、いろいろなお仕事があって、またその上、内部でもめると収拾するのもたいへんそうだ。

 内容紹介は
『メディア掲載レビューほか
 PTAで鍛えたコミュ力「SNSで絶対炎上しない自信があります(笑)」
「ライターとして、来た球は何でも打ち返す。何か知らないジャンルの依頼が来たらまずは受けられないか考える癖が付いているんです(笑)。PTAの会長を引き受けてみたのも、職業上の習性ですね」
 書評家・ライターとして精力的に活動する杉江松恋さんの新著は『ある日うっかりPTA』。集団行動が苦手な金髪(当時)・髭・サングラスの大男が飛び込んだのは、およそ世間の常識とはズレた世界だった。「PTAって最初、保護者の権利を守る組織だと思っていたら、じつは行政組織だった。教育委員会や学校で決定したことをすみずみまで行き渡るよう力を貸す、という意味合いが強くあったんですね。学校の決めることは絶対で、たとえば直前の日程変更なども学校の意向が9割方通る。“PTA会長は校長の嫁"と公言する人もいるくらい、上意下達の文化でした」
数々の硬直化した慣習や不合理なシステム……そのまま続けたらパンクすると確信した杉江さんは、鎌田實さんの著書に言葉を借りて、「がんばらない、をがんばろう」というテーマを掲げる。息切れしない活動のあり方を探った。
「がんばらないようにがんばると、あとがとても楽だと鎌田先生が言っていたので(笑)。PTA会室に立ち寄った人はノートにひと言残そうとか、運営便りは何をしたいか分かりやすくするとか、大学のサークルに近いノリを目指しましたね。
あと、もともとは会社員で営業をやっていたので、目標を立てて達成したり、予め関係者の話を聞いて調整したりすることが割と得意で。毎月各委員会の委員長や役員、先生方と集まって、僕がおかしいと思ったことを意見交換していったんです。意思疎通を1年間続けたので、2年目にここ変えませんか? と提案した時にあまり反対がなかった。どんな人も、突然言われると怒ったり反発したりするものですから(笑)」
そんな丁寧なアプローチが実を結んだ改革劇は本書の白眉。大変なPTA会長を3年間務めていちばん良かったこととは何だろう?
「地元の知り合いがたくさんできたことと、考え方の違うとくに女性の保護者の方と、お互いに歩み寄るような話し方を学べたことかな。だから、いまSNSで絶対炎上しない自信があります(笑)。文化の違う人に自分の常識を押しつけちゃダメ、お互いのプライベートには踏み込まない――その感覚が一番近いのはツイッターですから」
評者:「週刊文春」編集部
(週刊文春 2017.06.15号掲載)

ある日うっかりPTA
黒眼鏡にヒゲ面。「団体行動が嫌い」という著者が都内公立小学校のPTA会長に選ばれた。その3年間の顛末ノンフィクションだ。
 会長のなり手がいないため、男気を出して引き受けたものの、区の広報誌に顔写真を掲載するから金髪を黒く染めるようにと言われ、坊主頭にしたらコワモテ度がアップ。就任後は内向きの「PTAの常識」に唖然とし、次々に改善策を思いつくが、そのつど壁に突き当たる。例えば、休日に校庭を地域の子どもたちに開放する校庭管理の問題。運営はPTA会員がボランティアで持ち回りとなっていて、負担が大きいため、外部委託を提案するが……。
 見えてきたのは、区や学校という「行政のご意向」とPTAのパシリ化だ。本業がエンタメ系のフリーライターだけに軽妙な筆致が頁を繰らせる。
評者:朝山実
(週刊朝日 掲載)

「PTAって大変そう」!?PTA会長を実際に3年務めたルポ!!
 金髪、ヒゲ、サングラスのフリーライターがひょんなことから、息子が通う公立小学校のPTA会長に就任!自分には無関係な存在として大した関わりも持ってこなかったPTA。三年の任期を経て今、感じることとは――。
 PTA会長になるのは簡単だ。(中略)なぜならば公立小学校の場合、自分からPTA会長をやりますなんて言い出す人間はほぼ皆無だからである。PTA会長に大事な資質。それは、おっちょこちょいであることだ。はい、おっちょこちょいです。私、自分でも自分がおっちょこちょいだと思います。そうじゃなかったら、PTA会長なんてなるわけがないじゃないですか――。(本文より)

【目次】
(一)PTAなんて別世界の出来事と思ってた
(二)俺の金髪に触るなよ
(三)教育者なんてガラじゃない
(四)みんなでチームになりましょう
(五)がんばらない、をがんばろう
(六)うちのPTAだけ変じゃないですか?
(七)みなさんの力を借りたいんです
(八)未来の行事より今が大事さ
(九)PTA、辞めちゃだめなんですか?
(十)PTAはちゃんと卒業すべきものだ

「PTAの常識」は日本の常識じゃなかった!――白河桃子氏(ジャーナリスト)
おかしなことは、変えられる。いらないものは、やめられる。
変人PTA会長が、小さな革命を起こした!――荻上チキ氏(評論家)

著者について
●杉江 松恋:1968年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業。国内外のミステリをはじめとする文芸書やノンフィクションなど、幅広いジャンルの書籍について書評・評論活動を展開。読書会、トークイベント、落語会などの主催も精力的にこなす。著作に『読み出したら止まらない! 海外ミステリー マストリード100』 (日経文芸文庫)、『路地裏の迷宮踏査』(東京創元社)、共著に『桃月庵白酒と落語十三夜』(桃月庵白酒氏との共著、KADOKAWA)がある。   』

・・・著者の感想で「PTAは自分を成長するきっかけ」と言う趣旨の話があって、なるほどと思った。
 ひとつ、提案したいのは共働きで、とてもPTAなどかかわっておられない若い世代の代わって、リタイア世代のグラント・ペアレンツの参加かを認めたらどうだろう。かなり活性化するよ。
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