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初めて飼った犬“ムック”のこと

2011年11月21日 10時28分13秒 | 日記
今度の日曜日に我が家へやってくる仔犬“柴犬ルンルン”のことを話す前に、
愛犬モモのこと、そしてその前に我が家で初めて飼った犬“ムック”のこと
から始めます。

今から23年前(1988年)我が家の年子の息子たちがまだ2歳と1歳だった頃。
“犬ごっこ遊び”がお気に入りでした。
当時、子どもの人気テレビ番組のキャラクター“ムック”の影響でした。
畳の上や布団の上を四つん這いになって歩きながら「ワンワン」などと叫びながら、
相手の体のところかまわず噛んだり(甘噛み)、顔を舐めたりするのです。
私はお風呂上りの息子たちのお尻をよく舐めたりしたものでした(笑)
そんな遊びを毎日毎日繰り返していたある日、私が「ほんものの犬を飼おうか?」と
言いました。

息子たちは大喜び。
妻も大賛成でした。
しかし(息子たちの)じいちゃん、ばあちゃんはその頃はまだ元気で、動物を家で
(もちろん外飼いですが)飼うということに対しては、いいイメージを持っていま
せんでした。戦禍を生き延びてきた世代(大正生まれ)でした。

少し話が脇道へ逸れますが、私は子どもの頃から生き物、特に鳥類が大好きで
小学2年生の頃からスズメ、ムクドリ、モズ、そしてカワセミのヒナを巣から
捕ってきて育てるのが好きでした。カワセミのヒナは小学4年生の時、同級生の友人
から譲り受けたもので、最初の1羽目は嬉しくて寝るときに枕もとの木箱から出して布団の
中で遊んでいたら、その数十秒後に私が眠りに落ち(木箱へ直ぐに戻すつもりが)、
翌朝見たらカワセミのヒナはぺしゃんこになって死んでいました。学校へ行って
友人に「死んじゃった……」と話すと、「もう1匹あげる」と。嬉しかった。
そのヒナはすくすく育ち、私は毎日学校から帰るとザッコ掬い網でドジョウや
ボヤの稚魚や川海老を掬って、あげていました。台風が当地方を直撃したある夕方、
父が仕事から帰ってきて「餌やったのか?」と。私は首を横に振りました。すると
父は雨合羽を着て、直ぐにドジョウやフナの稚魚を私の掬う十倍くらいあっと
いう間に捕ってきてくれました。

話を戻します。
老いては子に遵(したが)え、という諺がありますが、じいちゃんばあちゃんは
「孫たちのために飼いたい……」と私が話をすると、あっけなく「いいよ」と
言ってくれました。そしてその後もいろいろと孫たちやムックの面倒をみてくれて
いたようでした。

ムックは妻の実家の近くの八百屋さんで生まれた仔犬です。
もちろん雑種で、雄でした。
父犬は不明で、母犬の名前はトマトちゃんといいました。
八百屋さんのマスコット犬(土間に放し飼い)で人懐こい穏やかな犬でした。
ムックは母犬似でした。

私はその時は犬を飼うなら雄と決めていました。
なぜかといいますと、雌犬だと子どもが生まれて大変……、という理由です。
その頃の私には犬についての避妊や犬の病気等の知識は全くありませんでした。

私が小学生の頃は、季節ごとのいろいろな遊びが決まっていて、春が来て雪が溶け、
川の増水が治まると毎日学校から帰ってくると近所の子ども同士5、6名で水メガネと
ヤスを持って川へ魚突きに行くとうのが日課でした。すると川の中にズダ袋が沈んでいて、
その中にはまだ目の開かない仔犬や仔猫が入っているのです。そういうのを何度も見ていました。

ムックは、私の犬についての病気の無知からフィラリアという病気で5歳で亡くなりました。
最初に異変に気が付いたのは夏も終わり、9月初め頃で、餌をあまり食べないので、最初は
夏バテだろう……くらいにしか思っていませんでした。その夏は川や海のキャンプへ連れて行って
沖のほうまで泳いで行ったり元気いっぱいだったのです。そしてその後食欲は一旦は戻ったのですが、
11月に入りまた食欲が落ち空咳をするようになりお腹が少し膨らんできて(腹水が溜まっていたのでした)、
やっぱりおかしいと妻(看護師)へ相談し、初めて動物病院へ連れていきましたが手遅れでした。
当時は我が町には動物病院はありませんでした。

行く前の電話の内容から獣医さんはフィラリアと感じていたようです。私と妻はその時に初めて
フィラリアという恐ろしい病気を知った、という、とても情けない無知な飼い主でした。

そして12月24日クリスマスイブの朝。
犬小屋から出て真っ白な雪の上でムックは死んでいました。
涙。


写真。


夏の朝、息子たちが保育所へ出かける時のワンショット。
その頃長男は保育所カバンをムックに咥えさせて運ばせるのがお気に入りで、その仕草を真似て。
二男はムックの尻尾を掴んでいる。ムックは子どもたちになにをされても嫌がらない犬でした。


次回は愛犬モモのお話です。

コメント
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