井上しんごブログ

北九州市議の井上真吾です。何かあったらいつでもどうぞ、私の携帯電話は070-5690-1423です。😄

令和5年6月予算議会質問原稿 井上真吾

2023年06月13日 | 枝光地域

6月議会質問 最終原稿                       井上真吾 

 

井上しんごです。只今より一般質疑を行います。 

 1.まず初めに北九州ならではの魅力を生かしたPRや観光振興について伺います。 

先日放送されたNHKのクールジャパンin北九州では、北九州市の成人式で歌舞伎役者のような衣装をまとう若者にターゲットを当て、外国の方からすごいクールだと評価されていました。 

また、北九州市制60周年式典で記念講演された俳優のリリー・フランキーさんは、小倉駅前の一角にあるA級小倉劇場は、九州で唯一残されたストリップ劇場だとし、歴史的・文化的価値を強く訴えておられました。 

重要な点は、そのどちらも、市民一般的には、あたりまえの日常風景に感じるものが、実は、海外または、東京から見れば、それが魅力的に映っているという点です。番組でも丁寧に取材されていましたが、成人式の派手な格好の若者も、日頃は社会人であり学生であり、普通に働いて、お金をためて衣装を用意している青年であり、お母さんもド派手なリーゼント姿の息子を見て涙ぐんでいました。 

また、ストリップ劇場の方も、浅草のロック座は、息のあったダンスで、何か神々しさを感じるステージであり、A級小倉劇場は、よりポップで地域に根差したご当地アイドルのような、明るく、元気なステージが特徴です。どちらも、女性のお客さんも多く、女性どうしで、またはカップルでと、そのファン層は多種多彩です。 

韓国インバウンドの誘致でソウルに行った際も、現地の旅行代理店の方から、北九州市は観光コンテンツが乏しいとの意見を頂きました。本市を訪れる外国の方、国内旅行者の方に、いかに本市の魅力を伝え、感じて、楽しんでもらえるか。それには、右も左も、表も裏も関係ありません。丸ごと北九州で勝負する。そういう視点が必要ではないでしょうか。 

北九州市に魅力を感じている外国の方や、都会の方は、別に東京や福岡の真似をしてほしい訳ではありません。他の都市では絶対にまねできない、ディープでクールな北九州市を期待しています。 

現在、本市では観光PRの為に、パンフレット作成などでおすすめコースなどを紹介していますが、ユーチューバーからも紹介される、味のあるレトロなスナックをめぐるコースとか、あなたも北九州市の成人式を体験しようコスプレコーナー、またはパンチパーマかけて街を歩こうなど、一般的に他都市では紹介できない、北九州ならではのコンテンツを生かした観光振興について、市長の見解を伺います。① 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.次に、門司、小倉、若松、戸畑、八幡の旧五市の、更にはより細かい街の魅力を生かした観光産業振興について伺います。 

北九州市は60年前の五市合併以来、それぞれの色を薄くし、北九州市としての一体感を押し進めてきた節があります。その例として、都心・副都心構想です。都心である小倉と、副都心である黒崎の開発に力を入れ、融和を演出してきました。その結果、旧五市それぞれにあった街の中心市街地としての機能が失われ、門司栄町、若松本町、八幡中央区、戸畑中本町など、まだたくさん店舗はありますが、以前の賑わいと比べたらと、言われています。 

今年は、北九州市が生まれて60年の節目です。人でいうと還暦で、人生が一周回って子どもに還るともいいます。時に合併時は高度成長期、政令市というスケールメリットで、港湾や道路を整備し、重工業を中心に産業振興するという点では、合併は役に立ちました。 

一方で現在は、インスタ映えやSNSなど、そこでしか見られない風景や、食事、文化を体験する、マイクロツーリズムの時代です。また本市の各区民にとっても、成長を優先にしてきた時代から、住みやすさや、環境の良さ、人情が大事にされる時代でもあります。これまでの都心副都心との考えではなく、旧五市それぞれの特色を生かした戦略に変える必要があるのではないでしょうか。 

また更に言うならば、八幡の中でも折尾、黒崎、香月、前田、枝光では、また文化も違います。若松でも西と東では全く違う。門司や小倉でも同様で、街の雰囲気や店の種類も違います。 

それぞれの違いを認めて、リスペクトする。それは即ち、本市ならではの魅力として、ツーリストや移住者にもそう映るはずです。旧五市の特色を活かした魅力発見のためにも、もっと細かいエリアでの観光や街づくりを進めてほしいと考えます。 

そこで、質問します。 

八幡東区には7つの中学校区があり、祭り、商店街、そして、それぞれ独自の文化・人情があります。また観光地では、皿倉山の夜景を初め、レトロなスナックが集まる中央町、東田のアウトレット・博物館、八幡東田緑地から見る洞海湾、JRの駅から最も近い、公共港湾施設である枝光の松ヶ島地区などのウォーターフロント、まもなく完成から100年を迎える河内貯水池の自然や藤園、7月に5地区で行われる祇園大祭・祇園山笠など、八幡東区だけみても、簡単にこれだけ言えます。であるならば、旧五市で言えば、どれだけあるか分かりません。すごい観光ポテンシャルではないでしょうか。 

その中でも、市長はツイッターで河内の観光地としての魅力を発信され、温泉の必要性も言われています。河内には市が設置した河内温泉あじさいの湯がありますが、運営事業者の経営不振で4年以上閉鎖されています。 

これまで民間事業者での事業提案を受け付け、事業者誘致に官民あげて取り組んできましたが、今の公設・民営スタイルではうまくいっていません。せっかくの温泉も、インバウンド需要を取り込めずに、北九州や河内の魅力がそがれてしまいます。 

これまでのやり方の課題を精査し、民間への施設売却や、指定管理者方式への切り替えによる速やかな事業再開、または建物解体後、ホテルなどの観光施設建設などを想定した民間への土地売却などの新たな対応を求めるものです。市の見解を伺います。 

 

 

 

 

 

3.最後に、暴力団離脱者の方に対する融資や、市民の安心・安全のための知見活用について伺います。 

本市において暴力団壊滅への闘いは、行政、企業、市民が一体となり、前北橋市政から一貫して行われてきました。その結果、年々その構成員は減少傾向にあります。 

しかしながら、離脱後の元組員の就職や生活でたいへんな困難があることは想像に難くなく、かなりの覚悟が必要です。長年その筋にいた方となればなおさらです。 

自ら独立開業したいと希望する方もいるかと思います。離脱してお金がたくさんあるという人は稀で、独立や開業の際に大きな壁になるのが、資金・融資の問題です。 

しかし、銀行や保険業界では、一般的に5年縛りというものがあると言われ、銀行口座開設や融資、保険契約などが離脱後5年間はできないと聞いています。この5年縛りは法的な根拠はなく、業界団体の自主規制だということです。 

強い意志で堅気になろうと決意し、小さな店でも出そうと思っても、資金が借りられない。結局は組関係の知人・友人などを頼らざるを得ないのが実態ではないでしょうか。 

果たして、5年縛りは民間の自主規制だから何もできないという姿勢でいいのでしょうか。離脱した組員はわが子の学資保険にも加入できません。子どもの大学進学のための資金をためたいという親心を挫く社会が健全だとは言えません。 

本来であれば銀行・保険業界の自主規制を撤廃することが本義ではありますが、元組員が融資を受けられない、保険契約者になれないというならば、行政が保証人となることでその後ろ盾となり、まずは申請が受け付けられるようにするなどの方法を検討すべきではないでしょうか。 

見解を伺います。 

 

3問 


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