先週、イタリアのラクイラでG8(主要国首脳会議)が開催された。日本からも麻生首相が出席した。金融経済問題や温暖化問題など直面する問題について参加国の合意を目指していたが、直前に新疆ウイグル自治区の暴動で中国の胡錦濤国家主席が帰国し、主役不在のサミットとなったようである。
■サミット開幕、世界経済「安定化の兆し」表明へ
(7月8日21時50分配信 産経新聞記事から引用)
【ローマ=今堀守通】主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)が8日午後(日本時間8日夜)、イタリア中部のラクイラで開幕した。世界経済について、一部指標に改善傾向が出てきたことから「安定化の兆しがある」と表明し、財政・金融政策を平時に戻す「出口戦略」にも言及する見通しだ。ただ、新興国の一角を占める中国の胡錦濤国家主席が新疆ウイグル自治区の暴動に対処するため急きょ帰国したため、温暖化問題の議論に大きな影を落とすことになった。
経済・金融情勢は、4月にロンドンで主要20カ国・地域(G20)が参加した金融サミットが開かれ、9月には米ピッツバーグでも開催されるため、今回は「中間地点」との位置付けで世界経済の現状やG20で合意された対策の進捗(しんちょく)状況を点検した。
G8は、6月の財務相会合で世界経済に安定化の兆しが出ているとの共同声明を出したことから、首脳間でも同様の認識を踏まえた議論をスタート。各国が緊急避難的に実施してきた財政・金融政策に関する「出口戦略」が焦点となった。
<中略>
地球温暖化では、温室効果ガス排出削減の長期目標について「2050年までに80%削減する」との新たな目標を掲げて新興国に取り組みの強化を迫る方向だった。だが、世界第2位の排出国である中国の胡主席が帰国したため、実効性ある合意に達するのは困難な情勢になった。
8日夜(日本時間9日未明)に議論する政治問題では、核拡散問題が主要議題になる。オバマ米大統領がプラハで演説した「核のない世界」に向けて、すべての核保有国にさらなる核軍縮を求める方向だ。とくにイランと北朝鮮の問題にも言及する見通しだ。
9日はG8に新興国を加えた会合や、10日のG8とアフリカ諸国などとの対話があり、議長国イタリアのベルルスコーニ首相が議長宣言を発表して閉幕する
(引用終わり)
■「核兵器のない世界を」G8首脳声明
(7月9日10時54分配信 読売新聞記事から)
【ラクイラ(イタリア中部)=五十嵐文、黒川茂樹】主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)は8日夜(日本時間9日朝)、主要8か国(G8)首脳による討議を行い、核兵器のない世界を目指す「不拡散に関する首脳声明」を発表した。
討議の中でオバマ米大統領は、核兵器の拡散阻止策を討議する「核安全保障サミット」を来年3月上旬にワシントンで開く考えを明らかにした。G8首脳は世界経済、気候変動、開発・アフリカ、政治問題の各分野に関する首脳宣言などを採択し、北朝鮮問題では、核実験実施や弾道ミサイル発射について「我々は、最も強い表現で非難する」とした。
<中略>
一方、気候変動問題では、昨年のサミットで合意した「世界全体の温室効果ガスの排出量を2050年までに少なくとも50%削減」との目標を再確認したうえで、先進国全体では「80%かそれ以上」とさらに踏み込んだ目標を示した。基準年は欧州が主張していた1990年に日米が反対したことから、「90年またはより最近の複数の年」との表現となった。世界全体の平均気温の上昇について、「産業革命以前の水準からの世界全体の平均気温が2度を超えないようにする」ことも盛り込んだ。
(引用終わり)
(設問1)G8の各国首脳の名前を記せ。
(設問2)G20金融サミットの参加国を記せ。
(設問3)今回のサミットで開かれた「拡大G8」(G8+新興国5ヵ国)の参加国を記せ、また、「拡大G8」は何がテーマとなったのか?
(設問4)今回、G8の新興国を加えた15ヵ国で主要経済国フォーラム(MEF)が開催された。G8以外の国名を記せ。また、何かテーマだったのか?
■サミット開幕、世界経済「安定化の兆し」表明へ
(7月8日21時50分配信 産経新聞記事から引用)
【ローマ=今堀守通】主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)が8日午後(日本時間8日夜)、イタリア中部のラクイラで開幕した。世界経済について、一部指標に改善傾向が出てきたことから「安定化の兆しがある」と表明し、財政・金融政策を平時に戻す「出口戦略」にも言及する見通しだ。ただ、新興国の一角を占める中国の胡錦濤国家主席が新疆ウイグル自治区の暴動に対処するため急きょ帰国したため、温暖化問題の議論に大きな影を落とすことになった。
経済・金融情勢は、4月にロンドンで主要20カ国・地域(G20)が参加した金融サミットが開かれ、9月には米ピッツバーグでも開催されるため、今回は「中間地点」との位置付けで世界経済の現状やG20で合意された対策の進捗(しんちょく)状況を点検した。
G8は、6月の財務相会合で世界経済に安定化の兆しが出ているとの共同声明を出したことから、首脳間でも同様の認識を踏まえた議論をスタート。各国が緊急避難的に実施してきた財政・金融政策に関する「出口戦略」が焦点となった。
<中略>
地球温暖化では、温室効果ガス排出削減の長期目標について「2050年までに80%削減する」との新たな目標を掲げて新興国に取り組みの強化を迫る方向だった。だが、世界第2位の排出国である中国の胡主席が帰国したため、実効性ある合意に達するのは困難な情勢になった。
8日夜(日本時間9日未明)に議論する政治問題では、核拡散問題が主要議題になる。オバマ米大統領がプラハで演説した「核のない世界」に向けて、すべての核保有国にさらなる核軍縮を求める方向だ。とくにイランと北朝鮮の問題にも言及する見通しだ。
9日はG8に新興国を加えた会合や、10日のG8とアフリカ諸国などとの対話があり、議長国イタリアのベルルスコーニ首相が議長宣言を発表して閉幕する
(引用終わり)
■「核兵器のない世界を」G8首脳声明
(7月9日10時54分配信 読売新聞記事から)
【ラクイラ(イタリア中部)=五十嵐文、黒川茂樹】主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)は8日夜(日本時間9日朝)、主要8か国(G8)首脳による討議を行い、核兵器のない世界を目指す「不拡散に関する首脳声明」を発表した。
討議の中でオバマ米大統領は、核兵器の拡散阻止策を討議する「核安全保障サミット」を来年3月上旬にワシントンで開く考えを明らかにした。G8首脳は世界経済、気候変動、開発・アフリカ、政治問題の各分野に関する首脳宣言などを採択し、北朝鮮問題では、核実験実施や弾道ミサイル発射について「我々は、最も強い表現で非難する」とした。
<中略>
一方、気候変動問題では、昨年のサミットで合意した「世界全体の温室効果ガスの排出量を2050年までに少なくとも50%削減」との目標を再確認したうえで、先進国全体では「80%かそれ以上」とさらに踏み込んだ目標を示した。基準年は欧州が主張していた1990年に日米が反対したことから、「90年またはより最近の複数の年」との表現となった。世界全体の平均気温の上昇について、「産業革命以前の水準からの世界全体の平均気温が2度を超えないようにする」ことも盛り込んだ。
(引用終わり)
(設問1)G8の各国首脳の名前を記せ。
(設問2)G20金融サミットの参加国を記せ。
(設問3)今回のサミットで開かれた「拡大G8」(G8+新興国5ヵ国)の参加国を記せ、また、「拡大G8」は何がテーマとなったのか?
(設問4)今回、G8の新興国を加えた15ヵ国で主要経済国フォーラム(MEF)が開催された。G8以外の国名を記せ。また、何かテーマだったのか?