すみか

建築家と建てた、大きな庇がある小さな家。きっかけ、土地探し、建築過程とお気に入りの家での生活。

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活断層近くの住宅

2006-09-02 18:52:54 | 土地探し

 防災の日(9月1日)は過ぎたが、地震について。
 地震防災の基本は、地震が起こるところに住まないことに尽きる。日本はどこも、世界的に見れば地震発生確率が極めて高い。それを承知で住んでいるのだから、すべて自己責任。地震で被害が起きた後に、政府や自治体を恨んではいけない。
 関東地方については、1923年の関東大地震(関東大震災)のようなマグニチュード(M)8級の海溝型地震は、あと100年やそこらでは起こらない、と考えられている。しかし、プレートの衝突による地下の歪がかなりたまってきているので、一回り小さいM6-7級地震が時々起きる時代に差しかかっているとされる。歴史的にみても、関東大地震に先立つ1894年には明治東京地震(M7、死者31)が起きているし、1855年には安政江戸地震(M6・9、死者4000)があった。関東地方では今後、生きているうちにM6級以上の地震を幾つか経験すると考えた方がよい。
 関東以西では、東海地震、東南海地震、南海地震というそれぞれM8級の海溝型地震の発生が近づいているとされる。従って、賢明な人は日本に住んではいけない。
 しかし、諸般の事情で日本に住まざるを得ない場合はどうすべきか。地盤が良くて、周囲の家が新しくて(倒れにくいので火元にならない)、家屋が密集していない場所(延焼しにくい)を選ぶとよいが、すべての条件を満たすのは予算に限りがある以上、不可能。
 ミニマムな心掛けとして、自分や家族は死んでもしかたがないが、他人には迷惑をかけないをモットーに、家が激しく壊れて他人を下敷きにしたり、出火して延焼したりしないよう、丈夫で火に強い建物、できれば火を使わない建物を造った上で、明日はないと思って身辺の整理を常にしておくしかあるまい。建築中のわが家は一応、そういう造りになっているはず。

 わが家はどんな場所にあるかというと、恐ろしい図が、中央防災会議から発表されている
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/shutochokka/houkoku.pdf
 赤い部分は立川断層帯(斜めの黒い太線)が動いた時に震度7が予想される地域で、立川市から多摩市、稲城市、川崎市の一部を覆いつくしている。茶色部分は震度6強。立川断層はなかなか強力である。立川断層が起こす地震はM7・3が想定されている

 ところで、立川断層のような内陸の活断層は、海溝などのプレート境界と違い、地震の再来間隔が数千年-数万年と長い。従って、50年間とか100年間とか、ある一定の期間に限れば、近くに大きな活断層があるからといって、必ずしも危ないというわけではない。

 次図は内陸の活断層や太平洋プレートとフィリピン海プレート境界、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界などで起こる地震の再来間隔を考え合わせた上で今後30年間に震度6弱以上の揺れが起こる確率を色で表した、防災科学技術研究所の地図
http://www.j-shis.bosai.go.jp/
 わが家の建築場所での確率は12・5%。首都圏では安全な方ともいえる。赤が濃いほど確率が高いことを示しており、これを見ると湾岸部や神奈川県西部には住みたくなくなる。ちなみにわが家付近のデータは、今後30年以内に震度6弱以上が起こる確率12・5%、震度5弱以上は97・4%、3%の確率で地表の最大速度が64・1cm/sになる地震があり、6%の確率で地表の最大速度53・7cm/sを経験する、となっている

 断層といえば、ここに見事な右横ずれ断層が

 庇柱の下部。ほかはうまくステンレスの枠にはまったが、よく目立つ東南角のこの1本が、ずれた。すき間をウッドフィラーなどで埋めるしかないか


 本日の工事のメインイベントは、庇の屋根葺き。板金屋さんが3人がかり。かなり手間がかかっている。こだわりの庇です


 2階デカ窓に枠がついた。iさん設計の窓の特徴。付けまつげ的なものでしょうか。目がぱっちりするのはよいことです。この枠は、外壁と同色のガルバリウムで包む


 気持ち良い空

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