Cloudying Blue

ことのは

君と歩けない僕

2012-01-17 | 言葉 2012-2013


掴んだと思えば それは空気で
傍らには 誰もいなかった

現実かと思えば それは夢の中で
妄想が創り上げた 虚偽だった

確固たるものなんて この世には何もない

君を救いたいと 思っていた僕は
物陰からひっそり 見つめて 佇む
僕は僕の意思通りには動かなくて
それを悔やみ 自分を傷つけ 蝕まれていく

判ったと思えば それが真逆の事実で
君は振り向いてくれなかった
夢の中かと思えば それが現実で
僕の生気を吸い取っていくんだ

「いつか」という希望さえ この世は見せてくれない

抱きしめたい一心で 君の涙を拭おうとして
僕は君を傷つけて 僕は僕を罵った
しらばっくれることすらできず 言葉を失い
ただ 自分を嫌いになることで 救われたかった

真実は なんて虚しいものだろう


2012.01.17


みつけた

2012-01-12 | 言葉 2012-2013


何もできない私を
励ましたのは誰だっけ

忘れたわけじゃない
思い出さないように 箱へ閉まっただけ


君はいつものベンチで
待ち人を探していた

とても柔らかな表情は
私の知らないあの人の 可愛い笑顔を思い出したから?


切ないなんて思ってはいけない
君は誰のものでもないし

悔しいなんて思えるはずがない
まだ何も話していないんだから


ただ 君のきれいな横顔を
黙って見つめるあの頃は 終わり

だって あの人の隣に空席はなくて
君の瞳が周りを映し 私を見つけた


まずは君の心に 花を植え付けて
私が水を与えればいい

これを逃すわけには
いかないから



2012.01.12