iPad デジタルナビゲーション講習会

日曜日はベイサイドマリーナにてボブさんのiPadデジタルナビゲーションセミナーを受けてきました。

満員御礼でした、急遽追加講演を4月6日にまたやるそうです。

イーストってベイサイドの遥か東の端の会場でした、、ギリギリだったら遅刻でした。駐車料金がもったいないので電車で行ったのです。

今回は事前にカナダでも一週間NAVIONICSを使っていたし、自分でもすでに買って、色々とパッセージプランニングしていたので復習的な意味で参加。

まず、IT系の基礎知識もあるなしがあるので基礎編から丁寧に説明していました、というのもiPadのSIMフリーとかSIMフリーモバイルルータの設定とか言っても基礎的な知識がないとちょっと理解しにくい点があるのです。

まずNAVIONICSを使うにはiPadが必要です（iPhone版もありますが）

また、GPSが必須となります、日本ではGPS付きのモデルはセルラーモデルとなりいわゆる3G回線がついているものになります、従って白戸家か、星一徹家でしか買えません。

そこで問題になるのがSIMです、SIMは通信の為に必須となるデータカードですが、日本の場合はロックがかかっていて、海外に行っても海外のキャリアのSIMを使えないのです。

もちろんローミングで海外パケ放題で使えるのですが、この料金が一日当たり1980円、10日もいたら2万もかかるのです。

これが海外のキャリアのSIMを空港で買えば、プリペイドで3000円程度、データ量にして1GB相当なので一ヶ月くらいつかえちゃうのです。

従って海外で売られている大半のiPadやスマホはSIMフリーなのです。

今回はSIMフリーモバイルルーターにプリペイドのSIMを入れて使う方法なども紹介されました。国内では日本通信のb-mobileがドコモと同じ通信網を使えることから良いようです。

実はドコモのモバイルルーターはSIM解除を有料でやってくれるのですが、旧イーモバイルのルーターは最初からロックがかかっていないらしいのです、従ってAPN設定を書き換えればドコモの３Gネットワークにはつながります。ただしLTEには対応していないようです。海上で小さなデータのやりとりしかしない日本の沿岸であれば、ドコモの３G網に繋がれば大体OKのはずです。海外に行けば現地の激安SIMを入れてAPN設定を書き換えれば良いのです。

また、ボブさんがいつも口癖にしている、PLB（Personal Locator Beacon)についても細かい使い方の説明がありました。

いくつか同様の製品が出ていますが、一番優れているのはSPOTという製品で、GPSで自分の艇の位置をボタンを押すだけで自分のSPOTアカウント上に表示できるのです。

またOKボタンを定期的に押せば、登録してあるメアドにとりあえず無事という連絡が入ります、定型のメッセージも登録できるようです。

問題はここから、SOSボタン。　これを押すと沿岸であればすぐにコーストガードに位置情報とSOSが送られるのです。向こうではこれをRCCなどがさばいて、VHFやMFでメーデーリレーしたりするのだと思います。

日本でこの製品を買って（売ってませんが）押すとどうなるか？　海上保安庁が飛んで来ます・・・・

押したのがアメリカ人であれば何事も起きませんが、日本人の場合は電波法違反と言う事でかなり高額の罰金を課せられる可能性が高いのです。

この製品の心憎いのは、ヘルプボタンというのもついていて、SOSほどでもないけど助けが欲しいといった時に押すと、登録してあるメアドにお助けメールが飛びます。これを見た仲間は何かあるなとGPSの位置情報を元に現場に向かう事も出来る訳です。

最近は新しい製品でiPhoneとBluetoothで通信しながら使える製品もあるのです、この製品の場合、テキストでメッセージを添えて遥か外洋からでもE-mailができちゃうのです。またTwitterやFacebookに位置情報付きで書き込みも出来ます。携帯が圏外でもこのユニットとBluetoothで通信できればOKなのです。