SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

ドッグフードの原材料を見てみよう ボジータ

2022-07-13 23:58:38 | ドッグフード原材料シリーズ
毎度お待たせしております。
ドッグフード原材料シリーズ、今回はスウェーデンのフード、ボジータです。

原材料シリーズ過去記事はこちら

何だか最近スウェーデンのフード増えていますね。
スウェーデン、犬に関しては良いイメージがありますもんね。

「いきなり奥歯にものの挟まったような物言いをするおかーさん」

あ〜、いろいろ言いたいことは後からまとめてにしますわ。

この会社はスウェーデン産の原材料にこだわっており、生産も外部委託せず自社工場で行なっているそうです。安心な点ですね。

まずはドライフード、いくつか種類があるのですがグレインフリーのラムを取り上げます。
 
ラム肉31%(新鮮なラム肉15%、乾燥ラム肉13%、ラムブイヨン3%)
エンドウ豆澱粉*、乾燥ジャガイモ*、動物性脂肪*(6%)、ビートパルプ*
ミネラル、リグノセルロース*、亜麻仁(1%)*、酵母*
*=天然原材料

ラム肉 
生後1年以内の子羊の肉です。ビタミン類が豊富で、心筋の働きをサポートするLカルニチンも多く含みます。
新鮮なラム肉と表記されているのは乾燥したものではない生の肉という意味です。
英語ではFreshly prepared lambと表記されているので「新鮮な」というのはちょっと違います。
生の肉は水分を多く含むので加工後は水分が飛んでカサが低くなります。
反対に2番目の乾燥ラム肉は最初から水分が飛んでいるので、加工後もほぼ同じ重量です。
ですから、この製品のタンパク源のメインは乾燥ラム肉だと言えます。
乾燥ラム肉は高温加熱したラムミールと違って栄養の損失も少ないものです。
ラムブイヨンは風味付けの目的と思われます。

エンドウ豆澱粉
エンドウ豆を乾燥して粉に挽き水分に浸して澱粉質を取り出したものです。
(このフードには使われていませんが、残った水分から抽出したのがエンドウ豆タンパク)
エンドウ豆の澱粉はコーンスターチやポテトスターチよりも弾力があるのでペットフードにつなぎに最適です。
また豆澱粉は加熱すると一部が難消化性となり不溶性食物繊維のような働きをします。

乾燥じゃがいも
その名の通り乾燥させたじゃがいもですね。
フードに使われる乾燥ポテトはパウダーまたはフレーク状になっています。
じゃがいも澱粉も一部が難消化性で不溶性食物繊維のような働きをします。

動物性脂肪 
今までこのドッグフード原材料シリーズを読んでくださっている方なら「この書き方は黄信号!」と思われたかもしれません。
でもこの脂肪、英語の公式サイトではbone fatと書かれています。骨の脂肪?
これは骨の内部にびっしり詰まっている脂質のこと。
この脂質は、骨の主の貯蔵エネルギーの役割、内分泌機能や骨の代謝をサポートするなどの機能を持っています。
脂肪だけでなく、各種ビタミンB群、ビタミンEとビタミンAを含みます。
できれば何の骨なのかは表記してほしかったところですが、ペットフードに使われる脂質としては破格の高品質だと思います。
一般的に動物性脂肪と書かれている場合は、ミートミール製造時に加熱して搾った油脂であることが多いです。
いろいろなミール製造の副産物を使っているので、牛とか豚とか特定せず動物性と書かれます。
このフードに加えられている動物性脂肪はそのようなものとは一線を画します。

この動物性脂肪の次に英語の公式サイトではポテトプロテインが表記されていますが、日本語では書かれていません。
ポテトプロテインはポテトのタンパク質で、じゃがいも澱粉を製造した際の副産物です。

ビートパルプ 
ビート(甜菜=砂糖大根とも言う)から砂糖を製造するために搾った後の残りの繊維です。
不溶性と水溶性両方の食物繊維を豊富に含み、腸内細菌の餌となるプレバイオティクスとしての役割を果たします。
またこの製品は炭水化物の割合が高いので、食物繊維が含まれることで血糖値の急激な上昇を防ぎます。

ミネラル 
何でしょうかこのザックリした書き方は(笑
英語の公式サイトでもmineralsとしか書かれておらず詳細が不明です。
英語の公式サイトではマグネシウムや亜鉛、カルシウムなどの添加物は別に表記されているので、それでもない。
すみません、この「ミネラル」についてはお手上げです。

リグノセルロース
これは簡単に言うと樹木から作った食物繊維です。
木の繊維を特殊な方法で非常に微細なパウダー状に加工したもので、不溶性食物繊維なのですがビートパルプの不溶性繊維とのちがいは「発酵性食物繊維」であること、
ビートパルプの不溶性食物繊維は腸内で発酵しないものです。
そのためリグノセルロースはビートパルプとは違う種類の腸内細菌の餌になります。
プレバイオティクスの種類を増やすことで腸内細菌の多様性も高まるわけですね。
飼料やペットフードに使われ出したのは2010年代からで新しいものですが、良好な結果が報告されているそうです。

亜麻仁 
フラックスシードとも言います。
食物繊維や抗酸化物質を豊富に含みますが、必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸の一種アルファリノレン酸も豊富です。
植物性のオメガ3脂肪酸の代表として知られていますが、犬の場合にはそこは期待できません、
アルファリノレン酸は体内でドコサヘキサエン酸そしてエイコサペンタエン酸に変換しないと活用できません。
犬はこのための酵素が少ない(または持っていない)ので変換ができないからです。
そのためこのフードではオメガ3脂肪酸の摂取源が不足しているので、サプリメントなどでの補給が必要です。

酵母 
必須アミノ酸やビタミン類を豊富に含みます。また腸内でプロバイオティクスとしても働きます。(食物繊維はプレ、微生物はプロ)

続いてウェットフードも。

 
チキン*(スウェーデン産61%)、七面鳥*(スウェーデン産15%)
ビーフ*(スウェーデン産15%)、ミネラル、ビートファイバー*
イースト*、カシアガム
(*=天然成分)

あまりにシンプルで説明の必要がなさそうですね。

イーストというのは酵母です。
ドライフードでは酵母と表記していたのに、こういうのは統一してほしいところ。

カシアガムとは、エビスグサモドキというマメ科植物の豆の胚乳部分を粉末化したものです。
増粘多糖類という名前で呼ばれることもあります。
増粘多糖類には他に海藻から作られたカラギーナン、トウモロコシなどから作られるキサンタンガムなどがあります。
食品の水分にとろみをつけたり、喉ごしをよくするための添加物です。

このウェットフードは、動物性タンパク質が大半で食物繊維のビートパルプと栄養添加物(ビタミンやミネラル類)のみのシンプルなものです。
総合栄養食なのでこれだけ食べていればOKなのですが、トッピング用としても使いやすいと思います。


「全体的に見てどんな感じだったんですか?」

ドライフードの方は、他のラインナップも含めて全体的に炭水化物多めです。
でもハーブ類も入っていないし、シンプルな原材料なのでトッピングなどで一手間かけると良さそうです。

私がヨーロッパに住んでいたらきっと買ってみると思います。

でも日本では買わない、と言うより買えない。
上に画像代わりにアマゾンのリンクを貼っていますが、ドライもウェットも在庫切れで入荷の予定なしなんですよ。
楽天では販売しているサイトもあるのですが、12kg入り×3袋などの大量売りばかりです。これは買えない😰 
ウェットもまとまった数での販売ですが、これは保存が効くのでまあOK。

なんとなく輸入業者が手元の在庫を捌き切ろうとしているようにも見えます。
いざ購入して、次にまた買おうとしたら販売中止なんてことになってると困りますしねえ。

製品の日本公式サイトも見当たらないし(輸入業者のサイトでは丁寧に紹介されていますが)製品とは別のところで不安要素が多いなあという印象です。


本日のニコニヤは2014年5月です。
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6 コメント

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Unknown (pikko)
2022-07-23 11:27:59
いつも詳しい解説有難うございます!
話は少し違うのですが、最近人間用で、海外から日本向けの輸入品はその国では認可されてない添加物や農薬などを使って、日本基準で作られている事を知りました。例えば小麦などです。
それでドッグフードはどうなのかな、と気になりました。
例えばアカナでも日本向けだとどうなんでしょう?
英語と日本語の原材料が同じなら、そこまで気にしないで良さそうかなとも思ったりもしています。
あと日本向けのみ作られているキアオラやアーガイルディッシュなどって、どこかでカラクリがあったりするのかな?と勘繰ったりするのは考え過ぎなんでしょうか?

まぁ、そこまで言い出すとキリがないのでどうしようもないのですが、ふと気になったので質問してみました。

今まで国産否定していたのですが、そこまで考えていくと外国産のプレミアムフードにこだわり過ぎなくてもいいのかなと思ったりしてきました。
pikkoさん、コメントありがとうございます (あが)
2022-07-24 17:53:12
海外から日本向けの製品に違う添加物や農薬を使うというのは、相当の規模でないと割に合わないことだと思います。
そういうことは確かにあるだろうと思いますが、グローバル展開をしている超大企業でないと無理ですよね。
農薬なんて産地ごとに管理しないと別々のものをつかうなんてことは難易度が高すぎると思います。

という前提で考えるとアカナやオリジンのような中規模メーカーでは日本向けだけを違う処方にするなど到底無理な話です。
日本向けだけの生産ラインを作るほど日本の市場も大きくないですしね。
キアオラやアーガイルディッシュなどはアカナやオリジンのチャンピオン社よりもさらに小規模です。
これは現地では全く違う名前で同じ内容の製品が販売されていると思います。
いわゆるOEM供給というシステムですね。カラクリというような怪しいものではなく、ごく普通の取引です。
国産のペットフードは次回に取り上げる予定なのですが、これも見極める目が必要です。
おっしゃる通り外国産のプレミアムフードにこだわり過ぎる必要はありません。
外国産であれ日本産であれ、気をつけなくてはいけない点を知っておくことが大切ですね。
Unknown (りほ)
2022-07-26 02:21:04
はじめまして、こんにちは。
ブログ参考にさせていただいております。
大変おこがましいお願いなのですが、ソルビダの原材料は良いのかどうか知りたいです。
りほさん、コメントありがとうございます (あが)
2022-07-27 16:54:12
初めまして!お返事遅くなってしまって申し訳ありません。
おこがましいだなんてとんでもないです!ご質問ありがとうございます。
ソルビダは原材料自体は良いものだと思います。
豆の割合が高いので便の量などは増えるかもしれませんが全体的に良いフードだと思います。
ただこのフード、アメリカ産のものを日本向けにOEM販売しているようですが、その点の説明がほとんどないですね。
そこはちょっと気になるところではあります。
ちょっと先になりますが、シリーズのリストにいれておきますね。
今このフードを使っていらっしゃるなら、特に心配はないと思います。
Unknown (りほ)
2022-07-28 21:49:19
コメント丁寧に返していただきありがとうございます!
参考にさせていただきます。
これからもブログで勉強させていただきます!
りほさん、コメントありがとうございます (あが)
2022-08-01 03:32:29
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします!

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