「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

神様!

2010年03月15日 |   中3 
県立入試で残念な結果に終わった生徒に対して
明日の私立入試のための対策授業を行いました。
本人も予想していた結果とはいえ、さすがに気落ちしていたので努めて明るく。

そして、これが今年度の中3クラス生徒に対する最後の授業でした。
明後日の合格発表をもって、今度こそ全員卒塾となる予定です。


毎年、合格発表を迎えて思うことは「神様はいる」ということ。
(正確に言うと「いてほしい」ですけど…。)

毎年、こちらの予想に反して
「思いがけず不合格」「思いがけず合格」する生徒がいます。
もちろん、本人の努力の結果がいちばん大きいとは思います。
でも、倍率がかなり大きな鍵となっているのも事実。

今年はどちらかというと「思いがけず合格した」生徒が多かったのですが
それは例年になく倍率が低いところを受験した生徒でした。
去年だったらまず無理だったと思います。
巡り合わせというか、運・不運というのも確かにあるのが受験。
中には、親の希望優先で出願していた高校の倍率が予想以上に高く
結局本人が当初希望していた高校に変更→合格、というパターンもあって
これはこれで良かったんじゃないかと思ったり。
紆余曲折を経て、結局同じ高校へ進学していく兄弟などを見ると
「呼ばれてるのかな~」と思うこともあります。

入学後のことを考えた場合
希望の高校へ行くことと、実力通りの高校へ行くことの
どちらが本人にとって良いのか、結論は簡単に出せません。

数年前に、やはり県立入試(職業科)に失敗して
私立高校(普通科)に入学した生徒がいたのですが
普通科に入学したことで大学進学の道が開け
「結局は良かったと思う」と話してくれました。
逆に、苦労して入学したのに、ほんの数ヶ月で辞めた
なんて話しも少なからず聞きます。

我々は「なんでこの生徒が」、本人は「なんで自分が」と思ったとしても
「神様の仕業」と思い切ることも必要なのかな~と思います。
そう思わないとやってられない、というのもありますが。

もちろん、すべてを神様のせいにして
反省や経験を次回に生かすことを放棄してはいけないと思いますけどね。

どんな道を歩くことになったとしても、たどりつくゴールは1つなんだと思う。
これは、生徒に関してもそう思うし、自分に関してもいえるんだろうな。
不合格だった生徒にも、それは「ダメ」を意味していない、と言ってあげたいです。


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