「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

李白の漢詩

2016年01月27日 |   誤・迷答!
中2国語では漢詩が今回の定期テストの範囲。

最初に返り点のルールと書き下し文の書き方を練習してから
教科書掲載の漢詩の問題に取り組んだので
文法的な問題は難なくクリア。

内容に関する問題の1問目、作者の名前として「孟浩然」「李白」「杜甫」と書くところで
「え!全員中国人なの!?という今さらな質問が出た時点で
先行きがあやしくなってきたとは思ったのですが…。
李白の『黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る』という漢詩についての問題で
「黄鶴「黄鶴と書いている生徒を何人も発見して不安だらけになりました。
起句の「故人 西のかた黄鶴楼を辞し」の「故人」とは誰か?という問いに対する答えなので
そもそも間違っているんですけどね。
「それ、建物の名前だから!」と指摘すると「じゃあ、広陵
それは地名です。

正解は孟浩然
詩人の名前を書く問題をやった後だし、前回、孟浩然の『春暁』を学習したんだから
「孟浩然」が人名だってことはわかっているハズなんだけどなあ。

結句の「惟だ見る長江の天際に流るるを」の「天際」とは何か?という問いに対しては
じつにさまざまな答えが出ました。

ちなみに、この問題に取り組む前に、この漢詩の現代語訳として
「古くからの友人である孟浩然が黄鶴楼に別れを告げ
 春霞が立ちこめる3月、揚州へと下っていく
 友を乗せたたった1そうの船が青空の向こうに消えていき
 あとはただ長江が天際に向かって流れているだけになってしまった」
と説明しました。

で、出てきた答えがコレ。→「天の川」
確かに「天」がついてるけどさ~。
井」というのもありました。「天」つながりってことね。 でも意味不明。

「空と長江(川です!)の境目のことよ!」とヒントを出したら「地平線!」と、だいぶ近い答えが。
まあ、近くに信濃川が流れているけど、この辺では川の向こうは山だもんなあ…。

正解は「水平線」
しかし、生徒たちにとっては馴染みのない言葉で、反応もイマイチでした。

『春』と『春』の区別がついていない生徒すらいるようなので
テスト本番までにどれだけ仕上げられるか、まだまだ心配だらけです。