「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

双子ちゃん置き去り事件

2011年04月20日 | 今日のお仕事 

先日あるクラスで、授業が終わってもお家の人が迎えに来ないというアクシデントがありました。
それも3人。
そのうちの1人は、お家の人とすぐに連絡がつき、無事に帰っていったのですが
残った2人は双子で、これがなかなか厄介でした。

とりあえず家に電話をしたのですがつながらず。
留守電にメッセージをいれて様子をみたものの、いっこうに連絡が来ず。
初めは元気いっぱいだった双子ちゃんも、時間が経つにつれだんだん心配になってきたようです。
途中で事故にあったんじゃないか、家が火事なんじゃないか…
と片方が言い出すと、もう片方が
来る途中にジムに行って時間を忘れてるんじゃないか、
お風呂に入ってて電話に気づかなかったんじゃないか…、とフォロー。
こういうとき、双子っていいなと思いました。
いつものようにじゃれ合ったり二人で相談したりして、気丈にお家の人を待ち続けていました。

その後、もう1度電話したけれどつながらず、そのまま1時間以上経っても状況に変化無し。
さすがに我々も途方に暮れ、双子ちゃんも不安で泣きそうな様子だったので
ボスがとりあえず家まで送って、中に入れそうかどうか見に行くことになりました。

他の講師たちはそこで退勤となったので、今日、真相を知ることができたのですが
実は、家へ行ったら電気がついていて、お母さんがいたそうです。
双子ちゃんはボスのことなど頭から吹っ飛んで、車から飛び出して泣きながら家に駆け込んだらしい。
双子ちゃんが話したとおり、母親は入浴中で電話に気づかなかったとのこと。
留守電に気づいてくれたら、こんなことにはならなかったのになあ。
ていうか、授業が終わって1時間も経ってるのに、子供がいなくて心配じゃなかったんだろうか…
車で迎えに来た父親は、邪魔にならないように離れた場所で待機中にそのまま爆睡したらしい。

まったく人騒がせな。
子供たちのほうは、考え得る最悪の事態まで想像して気が気じゃなかったっていうのに。
手のかかる双子ちゃんなのですが、このときばかりは本当に心から同情しました。

でも、最悪の事態にはなっていなくてほんとに良かったです。
双子ちゃんとは気を紛らわすために他愛のない話をたくさんしたので
今回の件で2人の見分けがつくようになったのがプラスポイントかな。