今年は記録的猛暑・去年も記録的猛暑・来年はもっと?」(再録)

2018年07月23日 | 持続可能な社会

 かつてないほどの西日本豪雨の後、猛暑が続いています。ニュースを見ていると、ほんとうに心が痛みます。

 亡くなられた方々の冥福をお祈りし、被災者の方々に心からお見舞い申し上げます。

 また、復旧に当たられているみなさんには深く感謝と敬意を表します。

 一日も早い復旧―復興を祈らずにはおれません。

 読者のみなさんはいかがだったでしょうか。ご無事とご健康をお祈りしております。

           *

 今年の猛暑の中で思っていることは、10年あまり前、気候変動・温暖化、猛暑、エコロジカルに持続可能な社会について書いた記事とまったく同じなので、新たに書く気がなかなか起こらなかったのですが、知人から、「過去記事はなかなか読んでもらえないから、再録したらどうですか。新たに読んでくれる人がいると思いますよ」とアドヴァイスを受け、なるほどを思い、これからいくつか再録することにしました。

 「これからどうなるのか。どうしたらいいのか」と思っておられる読者のみなさん、お読みいただいて、一緒にお考えいただけると幸いです。

 今日はまず11年前(!)の記事を1つ。

           *

「今年は記録的猛暑・去年も記録的猛暑・来年はもっと?」‘07.8.21


 「今年は記録的猛暑だ」とニュースでは言っています。

 「今年は記録的猛暑だ」と去年のニュースでも言っていたような気がします。

 (そう言えば、シンポジウムのための合宿の時も暑かった。)

 「今年も記録的猛暑だ」と言ったほうがいいのではないでしょうか。

 「今年も去年を超える記録的猛暑だ」と言うとよりはっきりします。

 「来年も今年を超える記録的猛暑になるでしょう」と言ったほうがもっといいように思います。

 猛暑に関するニュースと温暖化に関するニュースは、ぼんやりとリンクさせているようです。

 しかし、つい数日前の番組でも、相変わらず白熱球を蛍光球に替えるとか、打ち水をしたら涼しくなった……といった話題が流されていました。

 (そう言えば、去年の合宿の時によく似た番組を見たなあ。)

 1年経っても日本の平均的認識は依然として、自然資源の大量消費―大量生産―大量消費―大量廃棄というメカニズムの認識に到らないようです。

 近代の産業システムは、入口で自然資源の有限性と出口で自然の自己浄化能力の有限性という限界に直面している、というのは私たちのグループの共通認識なのですが、なかなかたくさんの方と共有できるに到りません。

 しかし、明らかに事態は目に見えて進行というより悪化しています。

 後は、多くの人がいやおうなしに認識する時が来るのを待つだけ、ということなのでしょうか。

 手遅れになる前に――この焼けるような暑さで「茹で蛙」どころか「焼き蛙」になってしまう前に――時よ来い!


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 持続可能な国づくりを考える... | トップ | 暑い夏と持続可能な社会(再録) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

持続可能な社会」カテゴリの最新記事